ダンスブリッジ2019 「声と、踊りと。音読劇場」『アーカーシャのうた』 終演

ダンスブリッジ2019 「声と、踊りと。音読劇場」 ご来場下さいまして誠にありがとうございました。

多くの皆様に力をかりて無事に終演することができました。

「アーカーシャのうた」リハーサルを見て下さったセッションハウスの伊藤孝さんが、1940年12月8日の太平洋戦争開戦のラジオ放送を実際に聞いていた記憶から助言を下さり、定方まことさんがそれをすぐ語りに反映させて、より深い表現となりました。

Noema Noesis ensemble(ノエマノエシスアンサンブル)が歌った素晴らしい曲目の数々はのえのえメンバーの菊地さんの投稿

に詳しく載っていますので是非お読みいただければと思います。

その曲を素晴らしい三線と合唱バージョンに編曲して下さった音楽監督 堅田優衣さんの率いるnoemanoesis(通称のえのえ)。

作品のラストで鯨井絵里加さんの弾く三線で始まる「月ぬかいしゃ」は那覇市を走るゆいレールの駅の発車メロディーにも使われているほどのポピュラーな曲のようです。

本当に繊細な響きの共有をメンバー全員で行なってらっしゃいました。

本番の日、楽屋でメンバーの皆さんが堅田優衣さんのメソッド、ハーモニーを生み出すためのからだ全体と場の調律を行う姿を目の当たりにして心が震えました。 この場に居合わせられたことが私にとって大きなプレゼントを頂いたような気持ちです。

終演後1日経って完全にのえのえ、ハーモニーロスです!まだのえのえを聴いていない方には今後全力でおすすめしていきたいと思います。

衣装は高丘親王航海記でもお世話になった富永美夏さん。生々しくなく嘘っぽくない、絶妙なバランス感覚で登場人物2人の姿を創出して下さいました。
生地選びから始まるイマジネーションの鋭さ、豊かさが作品世界をよりふくらませてくれました。

そして、松本大樹さん率いるmetaの皆さんの作品。

モノトーンの世界観の中でそれぞれのダンサーの身体の経歴、精神性がより際立ち魅入りました。これから作るメルヘンオイリュトミーへの大きなヒントとモチベーションの高まりを頂きました。

今回「アーカーシャのうた」を作りこの演目を踊らせてくれた鯨井謙太郒、この企画を実現させてくれたスタッフの方々と観客の皆さまへ、最大の感謝を贈りたいと思います。

個人的には舞台監督蓮子さんの、踊る指示出しがすごくわかりやすくて新しかったです!!

皆さま本当にありがとうございました!

松本大樹さん率いるmetaの皆さんたちと一緒に…

黒ひげ危機一発

9月17日は「アーカーシャのうた」セッションハウスでのスタッフ見せ通し稽古でした。

終わって深夜の飲み屋さんに入り夕食。

「黒ひげ危機一髪」というゲームご存知でしょうか?私も小学生の頃持っているこの家で遊びましたー!

黒ひげの海賊が首まで入っている樽に短剣を挿していき、

ヒットすると黒ひげの首が飛ぶ、という文字で書くと怖いゲームです。

短剣を刺す穴は20くらいありますが、なんとこれを一発で当てました!

お酒が一杯無料になりました♩

ダンスブリッジ2019声と、踊りと。音読劇場 合同通し稽古

ダンスブリッジ2019 声と、踊りと。音読劇場

公演日時
2019年
9月21日(土)19:00
9月22日(日)13:00/17:00

料金:前売一般3,300円 前売学生2,500円 前売こども1,500円 4回券10,000円 当日+500円

《アーカーシャのうた》
鯨井巖「一学徒兵の北部沖縄戦回想録」

9/21(土)22(日)
神楽坂セッションハウス

構成・振付・出演
鯨井謙太郒

オイリュトミー
野口泉

語り
定方まこと

三線
鯨井絵里加

合唱
Noema Noesis ensemble

音楽監督
堅田優衣

衣裳
富永美夏

今回、松本大樹さん作品とともに上演です。子どもの本は本質に一気に迫るので全編見せ場です。みんなが知ってる話をダンスでこんな見せ方ができるんだー!と度肝を抜かれた通し稽古の本日でした。

「CHILDBOOK」~子どもの本を開こう

『パイドパイパー 』ドイツ民話 脚色岡本直土
『ないたあかおに』(世界文化社)

是非おいでください!

https://session-house.net/db2019-1.html

関連

アーカーシャのうた 9/21〜22

連日、こちらの公演の稽古をしています。

本日は富永美夏さんが出来上がりの衣装を持ってきて下さり、初めて衣装を着けました。

全然違います。
作品の世界観がぐっと拡がりを持ち、また深まります。
さらにイマジネーションの膨らむ舞台になりそうです。ぜひご覧ください。

ダンスブリッジ2019 声と、踊りと。音読劇場

公演日時
2019年
9月21日(土)19:00
9月22日(日)13:00/17:00

料金:前売一般3,300円 前売学生2,500円 前売こども1,500円 4回券10,000円 当日+500円

《アーカーシャのうた》
鯨井巖「一学徒兵の北部沖縄戦回想録」

9/21(土)22(日)
神楽坂セッションハウス

構成・振付・出演
鯨井謙太郒

オイリュトミー
野口泉

語り
定方まこと

三線
鯨井絵里加

合唱
Noema Noesis ensemble

音楽監督
堅田優衣

衣裳
富永美夏


https://session-house.net/db2019-1.html

恋は雨上がりのように

学生時代に比べておもしろい漫画を見つけてくる嗅覚がとんと鈍っています。

最近、仕事先の本屋さん友だちが多ジャンルからセンスの良いものを見繕って読ませてくれるのでとても感謝しています。

今日は「恋は雨上がりのように」読み終えました。

漫画にしかできない飛躍した表現がさりげなくも大胆に構成されていて、思いがけず心の間隙を突かれました。

読み終えた後、私もこの主人公のように、清々しい夏の風の中を走っていけるような気がしました。

芸術はそこに存在しないものをありありと現出させることができる。そんな魔法を、私たちは作品を通して手にしています。

秋はたくさん美術館にいったり読書をしたいものですね!


カフェヒンメルのヒンメリ作りワークショップ

今年の6月に私の妹たちが国立市の南にカフェをオープンしました!

そこで記念すべきカフェイベントの第一弾として、ヒンメリ作りのワークショップが行われます。

ワークショップはランチタイム(おかげさまで満員御礼です!)とカフェタイムの二回。

カフェタイムは2ドリンクと、カフェヒンメルのスペシャリテである熟成ラムケーキ、お土産のお菓子もありとのことです。

本格的なヒンメリ作りの手ほどきを受けながら、カフェヒンメルの美味しいお料理を味わってみませんか?

cafe himmel presents
himmeli workshop
カフェ・ヒンメルのお料理とヒンメリ作りの一日

9/14(土)
lunch time workshop
ランチタイムワークショップ 4,300円
11:00〜13:30
カフェ・ヒンメルのランチ、ドリンク付き →満員御礼!!!!!

cafe time workshop
カフェタイムワークショップ 4,000円
15:00〜17:30
カフェ・ヒンメルのこだわりおやつ、ドリンク付き

持ち物
●ハサミ
●定規(20㎝~30㎝くらいいのものでok)
●ボールペン(ペン先が細いものの方がベター)
●手拭い(布巾など毛羽立っていないものの方がベター)

申し込み・お問い合わせ
cafehimmel2019@yahoo.co.jp
080-4206-0392

cafe himmel
カフェ・ヒンメル
東京都国立市富士見台3-4-1 国立市南口矢川駅行きバス10分 芸術小ホール前下車3分 スタジオ凛となり

ヒンメリ作り 講師 田中浩子(roco)さん

2003年東京杉並区のカフェギャラリー「かりんとう」で料理とスイーツを担当。2005年「自然菓子工房roco」を立ち上げ、企業やカフェ、イベントなどへスイーツを提供しつつ、地方の埋もれた食材にスポットを当てた商品開発なども手掛ける。2013年山梨県甲府市に移住。念願だった小麦栽培を始め、ヒンメリのワークショップ&北欧のお菓子作りなどを「お菓子教室roco」にて展開中!
facebook→お菓子教室roco

講師rocoさんにヒンメリの魅力について聞きました

・ヒンメリの魅力とは?
何といっても幾何学模様の造形的な美しさです。さらに光のモビールと言われているように、光に照らされると黄金に輝き、その影もまた幻想的なシルエットを映し出します。風が吹けばまわりだし、また地熱でも動き出し…空間に一つヒンメリがあるだけで、その場の空気が変わるような気配があります。一本の藁にひもを通して結ぶ行為を繰り返すことによって、人を自然と無心に導き、それが祈りへと続いているように感じます。ヒンメリに調和と神聖さを感じるのはその為かもしれません。ヒンメリを掘り下げていくと、日本のしめ縄文化に通じているとも言われており、遠いフィンランドのヒンメリに魅了されるのは、そういった何か懐かしいような親しみを感じるからではないかと思います。

・ヒンメリ作りに興味を持ったきっかけ
仕事で北欧のお菓子作りを10年くらいやっていた関係で、麦わらで作ったヒンメリに出会い、その造形と光と影の美しさに魅了されました。

・ヒンメリ作りで楽しいと感じることは?
ヒンメリは難しいと思われがちですが、基本的な形は単純で、それを組み合わせていく作業なので誰でも作ることができます。繰り返していく作業なので時間はかかりますが、だからこそ完成した時の喜びはひとしおです!一度取り掛かると時間の感覚がなくなり、我を忘れて熱中してしまいます。この感覚を味わいたくてやっているのかもしれません。

cafe himmel 店主 junさんに聞く

・カフェヒンメルとは?

2019年6月に国立谷保エリアにオープンしました。友人と姉と運営しているカフェです。

現在は週に3回程度のオープンですが、モーニング・ランチ・バータイムと、一日を通してお楽しみ頂ければと思っています。

台湾茶や台湾スイーツ、日替わり
キッシュランチなど、無農薬の地場野菜を使用し、素材の味を生かした料理を心がけております。

中でも熟成ラムケーキは当店自慢の一品。季節ごとのフルーツをラム漬けにしてケーキに練り込み焼き上げます。

最低1週間は寝かせてラムシロップをしみこませた熟成ラムケーキをぜひご賞味ください!

・ヒンメルの名前の由来は?

アンリ・ルソーの描く楽園のイメージで店名を考えていました。
紆余曲折あり、ドイツ語で天を意味するhimmelになりました。
ヒンメリも語源は同じと聞きご縁を感じています。
ぜひヒンメルで、ヒンメリを!!


台風の被害

一昨日の台風で千葉の被害が大きいらしい。 2日経っても水や電気が復旧していない地域があるようだ。

健常者はもちろんのこと、難病の方、体力のない高齢者にとっては命に関わる大問題だ。

必要不可欠な機器の電力供給が絶たれることは最悪の事態を招きかねない。

実際今日の高温で熱中症で亡くなってしまった方もいる。

2020年から5Gへの移行が本格化するにつれ、私たちの生活は今までにないほど便利になり、寿命も延びる。


ゲームや動画視聴などの娯楽も増える。

しかし動力源はすべて電気なので、消費電力が爆発的に増えることになる。

楽しく便利な世界だけがフィーチャーされているけれど、エネルギー問題はどうシュミレートされているのだろうか。

電力によって生命が繋がれていることを災害時に痛感せざるを得ない。

早くライフラインが復活しますように!

蜂はどこへ

窓を開けていて、気付くと足長蜂が部屋の中にいた。

外に出たと思うとまだいる。いや二匹いる。

なんとか二匹とも外に出たとのを確認し、窓を閉め外の様子を伺うと、計3匹の鉢がユラユラ飛んでいる。

「これは近くに巣があるのだろう。」「駆除業者にお願いしないとならないだろうか?」

と考えていたら台風が来たのであった。

ダンスブリッジ2019 声と、踊りと。音読劇場

ダンスブリッジ2019
声と、踊りと。音読劇場

こちらの公演の稽古を今やってます。

共演のnoemanoesisアンサンブルの歌に毎回圧倒されてます。毎回鳥肌立ってます。

私にとっては義理の祖父にあたる鯨井巖の手記を手掛かりに沖縄の名護市、八重岳に行き、また当時のことを扱ったドキュメンタリーなどを見て、個人の視点から見た戦争体験は無限であり、計り知れないものがあると感じる。

自分の経験したことのあまりの凄惨さにどれだけの人が何も語らず、記憶を秘めたままに亡くなったのか。また今もその記憶を抱いて生きているのか。

戦後74年経っても、経験を語る人は当時のそのままの時間にいる。受け入れがたい体験のために時間がそこで止まっている。肉体だけが老いていく。

22日日曜日の13時の回はトークもあるそうです。

公演日時
2019年
9月21日(土)19:00
9月22日(日)13:00/17:00

料金:前売一般3,300円 前売学生2,500円 前売こども1,500円 4回券10,000円 当日+500円

『アーカーシャのうた』
~鯨井巖「一学徒兵の北部沖縄戦回想録」 ~

構成・振付・出演:鯨井謙太郎
オイリュトミー:野口泉
語り:定方まこと
三線:鯨井絵里加
合唱:Noema Noesis ensemble
音楽監督:堅田優衣

松本大樹さん作品と二本立てになってます。是非おいでください!

「神々の残照」 オイリュトミー群舞を振り返って

5月25日、国立劇場5月特別企画公演 「神々の残照」が終わりました。

コンテンポラリーダンス「マーラー作曲〈交響曲第五番〉と群読による古事記祝典舞踊『いのちの海の声が聴こえる』」

こちらの演目にペルセパッサ・オイリュトミー団の一員として出演させていただきました。

オイリュトミーは、マーラー作曲「交響曲第五番 第一、二、四楽章」を19人で踊るというものでした。約40分の長丁場です。

稽古期間は約半年間。私は一月の「高丘親王航海記」公演後に稽古に参加したので、ほぼ五ヶ月間の稽古を経ての本番でした。

作品を立ち上げる

まず、まったく白紙の状態から、各楽章の担当作成者がフォルムを立ち上げます。「フォルム」とは、オイリュトミーの足運びの地図のようなものです。

それを見ながら曲に合わせて動いて行きます。動いてみながらフォルムに修正を加えるなど調整しつつ何度も練習します。

この、行きつ戻りつの繰り返しのなかで、自然と長い曲、難解な曲もからだに入ってきます。

その後の段階で、音程、旋律、和音など、上半身で表現する動きを決めていきます。ここでも足の動きとのバランスを見ながら、さらに調整を加えながら練習を繰り返します。

19人の大群舞

今回はオイリュトミスト総勢19名。同じ音を聴いても感じかたは人それぞれ。メソッドを共有しているオイリュトミスト同志でも、各々の感性によってまったく違う表現になります。

もちろんソロ作品の場合はそれぞれの個性を深めていけば良いと思いますが、群舞ではそうも行きません。

群舞としての表現を高めていくには動きを揃えていく練習も重要になってきます。

その時に、「自分の感じ方」のみが正しいと思っているとなかなか上手くいきません。感じ方に正しいも何もないので当然なのですが、自分の性格上、そう思ってしまうことがしばしばあります。

群舞の稽古で大切なのは、自分の感性に安住せず、他者の動きをよく見て受け入れること。そうすることで、結果的に集団の力を引きだし、新たな自分との出会いにも繋がっていきます。

他者への尊敬と信頼を持って動くこと。今回の稽古期間ではそれを学ばせていただきました。

ご来場下さいました皆様、誠にありがとうございました。

そういえば、、、

酒井はなさんがオイリュトミーの動きを気に入ってくださったのか、たくさん二度とオクターヴ(八度)のインターヴァルを真似してくれたのが嬉しかった!というか超絶的に美しかったです。

世田谷パブリックシアター「高丘親王航海記」終演

年が明けてから京都で一週間、そして世田谷での数日間、夢の世界の住人でした。

舞台袖から出番を待つダンサーと、装置の移動や各種合図を送るスタッフの皆さんがそれぞれの定位置でスタンバイしているのが見え、

全てがとどこおりなく進行し、舞台に関わっている全員が自分の仕事を全うしている光景がとても美しかった。

 公演本番はもちろんですが、ご一緒させていただいたダンサーの皆さんが、踊りへどう向き合って来られたかが、リハーサルや劇場入りしてからの過ごし方のはしばしから伺えて感動しました。とても得難い経験をさせいていただき感謝です。

 

天井が素敵な世田谷パブリックシアター
京都ロームシアターから世田谷に運ばれる虎

世田谷パブリックシアターに向かう途中、何気なく考えごとをしていました。記憶と存在についてです。

例えば亡くなった人の思い出が薄れていくことを寂しいと感じたり、自分を薄情だと思ったりする感情があります。

ですが、もしかしたら「思い出が薄れていく」という視点は単なる言い方の問題であり、実は故人が個であることをやめて、太陽の光や、水や空気などの、いわば記憶という人間特有の時間軸から解放された存在となることだと捉えることもできる。

そこにあることが普通すぎて、別段気にもかけないようなものにこそ自分は絶対的に恩恵を受けているのだと思います。

時間から解放された死者たちの記憶によって成り立っている、この世界の不可視な部分。今回オイリュトミーでは水、風、火をモチーフにしたシーンがありましたが、そんなことも考えながら努めさせていだきました。

ご来場下さいました皆様、誠にありがとうございました。

バティックさんとの楽屋が楽しかった…!

お正月はゾンビ映画を

ゾンビという状態にイマジネーションをかき立てられる

2019年あけましておめでとうございます。

年末はありがたく、晦日までお稽古させいただき、年始は数日間おやすみでしたので映画を数本見ることができました。その中から面白かったゾンビ映画を数本ご紹介。

アイ・アム・レジェンド

 この映画のゾンビ初出シーンがなんだかものすごく良く、なんというかワクワクし、暴力的であり、そこはなとなく魅力的でした。

初めて「もっとゾンビを!ゾンビのシーンをください!」という気持ちになり、見終わった後もゾンビのことしか考えられないほど、この映画の最初のゾンビの出し方は秀逸であり興奮させられました。

気になった方はぜひご覧ください。

トピックス

リチャード・マシスンのSF小説『地球最後の男』が原作である。

犬が重要な役回りで出てくる。

監督 フランシス・ローレンス 2007年アメリカ映画 出演:ウィル・スミス他

早く次のゾンビ映画を!ということで

ドーン・オブ・ザ・デッド

 言わずと知れたジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』(原題”Dawn of the Dead” 1978年)のリメイク版。

 ゾンビといえばショッピングモール、ショッピングモールといえばゾンビというくらいジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』は有名ですよね。

 主人公たちが逃げ込んだショッピングモールに集まってくるゾンビの群れ。1978年当時は第二次オイルショックが予想される中で、生活必需品を求めて人々が右往左往する姿をゾンビに重ねたのかもしれません。  

しかし現在、ショッピングモールの屋上から地上を埋め尽くすゾンビの群れを見ると、東日本大震災の津波の情景を思い出してしまいます。自分の命が危ぶまれる状況が押し寄せてくるという意味ではゾンビも自然災害も同じです。

作品では主人公たちは港まで逃げて船で新しい地を求めて出航しますが、果たしてどこへ辿り着くのでしょうか。

トピックス

主人公の女の人が精神的にものすごく強いタイプなところに救いがある。

犬が重要な役回りで出てくる。

朝起きると平穏な日常が一変しておりその理由は一切説明されない形式。

監督 ザック・スナイダー 2004年アメリカ映画 出演:サラ・ポーリー ヴィング・レイムス他

ワールド・ウォーZ

こちらはちょっと上記二作のゾンビ映画とは違ってサスペンス色が強いので、ゾンビのビジュアルが苦手な人でも楽しめる作品となっています。

とにかく普通のゾンビ映画と違って規模が大きく、地球規模でゾンビ状態の人々が多発する。「マトリックス」と「進撃の巨人」の主人公が「ミッション・インポッシブル」のトム・クルーズのような超娯楽大作です。自然破壊や資本主義経済への批判を匂わせる描写もありながらコマーシャリスティックご都合主義感も存分に盛り込まれており、きっといろいろ予定外のことが起こって撮影大変だったんだろうな、と思いつつ、見ているとあっという間に2時間経っています。

トピックス

続編が今年6月に撮影開始される予定がある。

監督 マーク・フォースター 2006年アメリカ映画 出演:ブラッド・ピット他

年末だけどいつも通りに

年をかさねて以前よりもオイリュトミーの稽古ををする時間が特別なものになっている。まず踊ることができるということが幸せ。さらに一人でなく他の人と一緒に稽古するという経験がとても貴重。自分を保ちながら他人を尊重できるような稽古ができれば良いが、なかなか難しい。でもあせらず時間をかければうまくいく。

Suica導入から今日で17年

Suica導入から17年

2001年11月18日にSuicaのサービスは開始されました。今からすると信じられない光景ですが、まだ小さな駅では入り口で切符を切ってくれる駅員さんがいました。冬など寒い時期には駅員さんの吐く息も白く「いってらっしゃい。」「おかえりなさい。」と声をかけてくれることも珍しくありませんでした。

導入後しばらくはSuicaを使い始める人と切符を使う人が混合していました。

私も行動履歴が残ることに違和感を感じてSuicaをしばらく使いませんでしたが、そ2010年頃にはSuicaを利用していないと不便なことも多くなりSuica使用がだんだん増えていきました。2018年現在、Suica利用は私の中でも完全に定着し、電子マネーとして利用することも多くなりました。

iPhoneは日本発売11年目

さて、iPhoneはというと初代機種の発売が2007年6月29日。2011年以降の数年間で日本人のスマートフォンの保有率は60%ほどまで上昇。20~30代では90%以上の保有率となっています。

これは毎日の通勤での光景で納得ですね。

2008年頃はiPhoneが『2001年宇宙の旅』のモノリスに見えたものでした。たった10年ほどの間でここまで多くの人が使いこなしているのは本当に驚きです。

Suica導入から17年、iPhone初代発売から10年が経過

携帯電話以外のwi-fiなどの契約も含めると日本の人口比で181%の契約率。一人がほぼ一台以上のモバイル機器を契約していることになります。

携帯電話の移動データの蓄積から興味深い分析も出ています。

東京の都心5区への通勤者の多く住む上位50駅

携帯電話の電波を追って、最も滞在時間が長い場所を自宅、次に長い場所を職場として出された統計だということです。このデータを見て、私自身、機器に不具合が起こった時以外は携帯電話の電源を切ることは稀であることに気付かされました。ちょっとした動作なのですが、就寝時さえ電波を切ることは億劫になってしまっています。

このような解析が可能になったのも17年のデータの収集実績の成果なのでしょう。すごい時代になりました。

これから

ついこの間、トヨタとソフトバンクが新しい移動手段に関するサービスで業務提携することがニュースになりました。

自動運転には実際に人を乗せて車道を走る車に関する技術と、膨大なデータ処理技術の両方が必要ということですね。正確に自分の位置情報を把握しておくことが安全な自動走行に必要不可欠です。

マイクロチップの人体埋め込みも新しいサービスとして注目されています。現在はデジタル決済などが主だった機能ですが、近い将来自分の体調を平均的に保つ医療機能が付加されるかもしれません。

免疫系を監視し、病気になりにくい身体が実現。健康監視チェッカー商品を比較的安価な値段で自分の体にインストールし、飛躍的に寿命が伸び医療費は低くなる。しかし、本来の自分の「対処力」、元々持っている消化力だとか、抗菌作用だとかは自ずと退化していかざるを得ないでしょう。

また、AIの台頭により人間の仕事が減り健康で長生きできるとしたら、今、会社に行っている時間を何に使うでしょうか。

様々な面で、義務でなく自由意志で行動していくことが増えそうです。

 

サウス・セントラルLA

サウス・セントラルLA

199年のロサンゼルス暴動を調べている時にNetflixにあったので見てみました。

タイトルからしてロサンゼルス暴動を描いたものかと思ったが全く違った内容。

イケメン青年のファンタジックな成長譚

親の脛かじりのイケメン青年が恋愛や友情などのいろいろな問題を乗り越えながら自立していくという青春ドラマ。その中でも多少ギャングの抗争が描かれるが、どちだかというとファンタジックな成長譚として楽しめた。

主人公の彼女の元彼役(刑務所帰り)でスヌープ・ドッグが出演している。

『LA 92』 1992年ロサンゼルス暴動の記録

【ナショジオ】「LA 92」(人種差別問題とアメリカ)

ロドニー・キング事件を発端に1992年にロサンゼルスで起こった暴動を扱ったドキュメンタリー。

1992年当時、ロサンゼルスで夜間外出禁止令が出ているニュース映像を見た覚えがある。しかし実際ここまで大規模な暴動が起こっていたとは知らずにいた。

20年以上を経て、何気なく見たファッションショーの映像に使われていた音楽が気になり、調べるうちにこの動画を見た。

暴動の背景については以下の二つのブログがとても興味深く参考になったので気になった方はぜひ読んでみてほしい。

アメリカで暮らす:黒人、音楽、カルチャー

当時暴動の中心地であったサウスセントラル地区について詳しいブログ

アメリカ滞在記 ロサンゼルス1994

こちらは1994年にロサンゼルスに永住しようとした若者の記録。この時期にアメリカに渡っていたら…と想像しながら一気に読んでしまった。

LA 92 (2017)

カメラを止めるな!

カメラを止めるな!のおさまらない興奮

SNSであまりにも話題になっていた今作。普段から発言をチェックしているコアな映画ファンのアカウントも、こぞって絶賛のツイートをしていました。これはぜひ見に行かなければ!さっそく映画館へ。

憂慮していた3点

今回、口コミ情報から間違いなくおもしろい作品であることは確信していたのですが、若干の憂慮がありました。というのは…

1.「血糊」がすごそうな映画であること。「あまりにもグロテスクだったらどうしよう?」

2.「映画の撮影」がキーポイントになっている映画であるということ。「入れ子構造が複雑過ぎてわかりにくかったらどうしよう?」

3.「ゾンビ」が関わっていること。「B級過ぎる通好みの映画だったらどうしよう?」

私は母を誘って見に行ったのでそんなことが心配だったのですが、すべてまったくの杞憂に終わりました!むしろ見終わった後は、母が率先して「カメラを止めるな!」を特集している映画雑誌はないかと探していました。

分かりやすすぎてつまらないかと思われるところに驚きの仕掛けが、複雑すぎるかと思われるところはセンス良く簡潔に演出され、全てが想像以上、良い意味で裏切られ続ける快感に拍手喝采を送るしかない傑作でした。

展開しながら進化・深化する多重構造

すでに見た方はご存知のように(見てない方はこの先ネタばれがあります…)、

この映画にはあっと驚く仕掛けがありますよね。映画の構造自体が近視眼的な第一段階目の視点から、三段階の引きの視点に展開していくのと同様、登場人物の描写もどんどん深く展開してくる。

まず、前半ゾンビ映画の主役男女においては、恐ろしい監督に執拗に責められる、か弱くも真摯に役作りに励む女優と、それをサポートするように見えながらも実は女優に言い寄る少々頼りない男優、というステレオタイプな関係性が描かれます。

その構図がはっきりと示される劇中劇中盤。女性はより原初生命的な素の存在として、男性はより儚い夢のような存在としてそれぞれが一定のキャラクターを確立。

さらに後半になると前半の関係性が反転し、女優のしたたかさ、男優の朴訥さ(少々ずれてはいる)の表現へと鮮やかに置き変わる。というように、一つの作品の中で、同じ俳優が複数の角度から切り取られ、同一存在の中の別人格が次々に浮き上がってくるという変幻のおもしろさがある。

折り重なる物語

後半のドラマ部分が始まると登場人物に一気に親近感が増してくる。特に主人公の監督役の俳優(濱津隆之)を応援せずにはいられない。そして撮影クルーとしてそれまでカメラのこちら側に隠れていた裏方的な人物が次々と主役のように輝く瞬間が用意されており、その輝き方がまた感動的なのである。

特に印象深かったのは撮影の進行役を務める撮影マネージャー的な役割の女性(演じるのは吉田美紀)。自分はモニターの前にいて直接撮影に加わらないが、撮影スタッフ全員の行動を把握していて、進行通りに進んでいないところに指示を出し、ノーカット撮影が滞りなく運ぶように監督しているという役所だ。最も大きな危機を乗り越えた場面の、この女優さんの押さえた演技が、緊迫した状況の中での深い安堵を感じさせ、むしろより熱い、感動的なシーンとなっており、私の好きなところでもある。

撮影をなんとしても続行させなけれなならないという事情ゆえに、周囲に死屍累々たる光景が築かれつつも聖火のように担われていくカメラ。そしてカメラの通り道をつなぎ続けるスタッフたち。彼ら全員の意思が奔流となり、いつしか見ている観客も轟々と逆巻く流れに巻き込まれた撮影クルーの一員であるかのように神聖な気持ちになって成功を祈らずにいられない。さらにその神的感動はブラックスプロイテーション映画のサントラ曲のようなファンクサウンドに彩られた第一級のドタバタコメディとしても成立しているという痛快さなのである。どんな年代の方でも楽しめる所以です。

「カメラを止めるな!」フランスで公開決定

今作は必ず今後も多くの映画館で長期上映されるでしょうし、映画史にも残る作品ではないかと思います。ぜひまだ見ていない方は映画館に足を運ばれるよう強くおすすめいたします!

 

おまけ情報

どんなにおもしろい映画でも一般1,800円は高いなと思ってしまいます。今回はイオンシネマでの鑑賞でしたので、「みんなの優待」利用で400円引きで見ることができました。このサービスに限らず、今はどこ系列の映画館で見るかで探せば何かしらの割引があるようです。また月曜や水曜にサービスデイを設けている映画館も多いのでうまく利用していきたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

アメリカン・スリープオーバー

 

午前3時、眠れなくてもう起きてるしかないと決意して、なるべくどうでも良さそうな映画を選んで「アメリカン・スリープオーバー」を見始めたら思いのほか感動してさらに眠れなくなったので報告しますね。

 

スリープオーバーすなわち「お泊まり会」

アメリカでは高校生が折に触れて「お泊まり会」というのをやるらしい。

卒業してこれから新しい環境での生活が始まるタイミングや、入学前の不安でドキドキワクワクな時期に親睦をかねて誰かの家(必然的に豪邸とかある程度広い家ですね)に集団でお泊まりするのである。

 

こと細かに描かれる青春の気まずさ

この映画ではそんな一夜が開けるまでの複数の男女のそれぞれの物語が描かれている。自分の寝袋を持って続々とお泊まり会場に集まってくる高校生たち。

 

 

慣れないピッチでお酒を飲んで吐いたり、大麻を吸ったり湖水で泳いで語らったり。女の子同士の噂話や、肝試しからのカップル誕生、成就することのない恋魅惑的だが同時に逃げ出したくなるようなアンビバレンスな場面の数々が繊細に描かれます。

少しばかり出てくる大人達はぼんやりした存在であり、「夢の番人」さながら居眠りしている。少年少女たちと大人の中間としての存在である「お姉さん」の描かれ方も興味深い。

音楽も青春映画にぴったりの切なく儚い美しいメロディの曲がたくさんで楽しめる。最近聴いてキレイな声だなと思っていたBeirut。このボーカルの人のへろへろした声が好き。

目は光の器官

親密な会話やほんの少しの間。誰にでもある、しかし誰とも共有できないパーソナルな空気感が余すところなくとらえられている。また交錯する視線のビームが綾なす瞳の映画でもある。ヒトの目が器官であることをあらためて思い出させられた。映画は光の芸術ですね。

 

大海の前で泳ぎを覚える小魚のような、危なっかしくも神々しい若者の姿が眩しすぎて直視できない奇跡の青春映画です。

監督はデヴィッド・ロバート・ミッチェル。1974年生まれ。出演の俳優陣はほとんど経歴がありません。どうやってキャスティングされたのかも気になるところ。

ポイント

  • 伏線のエピソードが全て収束するアルトマン系の爽快感
  • 水関連の描写が印象的
  • 眠れない夜にぴったり!

 

『アメリカン・スリープオーバー』 2010年アメリカ映画  (原題 The Myth of the American Sleepover ) 監督 デヴィッド・ロバート・ミッチェル 出演 クレア・スロマ、マーロン・モートン、アマンダ・バウアー、ブレット・ジェイコブセン、ジェイド・ラムジー 他

ダラス・バイヤーズクラブ

見逃していた傑作

『ダラス・バイヤーズクラブ』を観ました。

ツイッターを何となく見ていたらこの映画をおすすめしている人がいて、ピンと来たので早速見てみました。そうでもなければ絶対に見逃していた映画だったのでありがたい。これを見逃していたなんて、、、とヒヤリとしました。ツイッター本当にありがたいです。

タイトルこそ聞き知ってはいましたが、2014年、この映画を見ないで私は何をやっていたのだろう? というほどの衝撃でした。

20キロの減量?!

主演は「インター・ステラー」マシュー・マコノヒー。映画が始まってしばらくしてから「もしかして…マコノヒー?」というくらい誰かわかりませんでした

役者というのは本当にすごい職業ですね

私は名前しか知らなかったのですが、この映画で重要な役どころを演じているジャレット・レトという俳優さんも、同じく役作りのために激しい減量と増量を繰り返し体に不調が出るほどだという事です。見た目は華やかな俳優業ですが大変そうです。

「ダラス」「カウボーイハット」「バイヤー」と来れば思い浮かぶのはウォーレン・オーツの「コックファイター」です。

しかし「ダラス・バイヤーズクラブ」では「コックファイター」のような楽天的な雰囲気はあまりなく(いやかなりあるといも言える)、話は思いがけない方向に展開。

「してやられた!」感というか、気軽に見始めたのに、気付いたら自分を試されるような場面に何度も立たされていてる。主人公に感情移入して見ざるを得ません。

主人公のロンが強者から最も弱い存在に、そしてさらに変化していく中で様々な人に出会います。脇役の人たちもみんな一クセあって目が離せない。そんななかで主人公を演じるマコノヒーの演技力がひときわ冴え渡ります。

こんな時自分はどうするのか。

考えてもわからないことだけれど、映画のなかでは主人公と同じ境遇を生きている。夢の中の自分も自分なら、映画の中の人間も自分だと思って体験するのが映画を観る醍醐味かと思います。

映画館で見ていたらしばらく立ち上がれないだろうと思います。そういう意味では家のパソコンで見てよかった。一人で見たので人目を気にせず号泣です。

内容を知らなければ知らないほど大きな体験になる、そんな映画ですね。ぜひ見ていない方は見てください。

魂をワシづかみにされました。

マコノヒーは肉体美らしく、出演作では必ず脱いで肉体を誇示するというのが有名。それを知るとまた今回の映画が意味深いものになってきます。

さらに2016年の「ゴールド/金塊の行方」では、また20キロの増量ということです。おそらく体調管理が完璧だからこそこんなこともできるのでしょう。自分の体を表現のための道具のように変化させるというのはとても興味深いです。

「コックファイター」との類似点

あとで「コックファイター」の予告編だけ見直したら、そっくりな画が出てくるので、監督は影響されてるのかなと思いました。

トランクをいくつも持って歩いている姿や、牛と鶏の違いはありますが、勝負の物語でもありますし。似た要素がいくつかあります。

気になった人はぜひ「コックファイター」も見てください。こっちもめちゃくちゃおもしろいです。

発見

マシュー・マコノヒーがどことなく窪塚洋介に見える

今回はnetflixで見ました。

『ダラス・バイヤーズクラブ』(Dallas Buyers Club)2013年アメリカ映画
監督 ジャン=マルク・ヴァレ 出演 マシュー・マコノヒー ジャレッド・レト ジェニファー・ガーナー 他

《阿吽山水 A HUM SAN SUI》特設ホームページ

鯨井謙太郒新作公演期間限定特設ホームページが公開されました!

《阿吽山水 A HUM SAN SUI》

シアター・バビロンの流れのほとりにて 

11月9日(金) 19:30
11月10日(土) 15:00/19:30
11月11日(日) 15:00 ★ ※開場は開演の30分前。

★の回はアフタートークあり。

こちらの公演は 〈東京バビロン的ダンスコレクション2018〉参加作品となっています。


映像撮影・編集|野本直輝 映像音楽|藤田陽介 
今年の6月始め、深夜から明け方にかけて、プロモーションビデオの撮影を行いました。深夜の誰もいない東京駅周辺でのゲリラ的な撮影でしたがとても良い経験でした。

撮影は翌朝の朝8時頃に終わりましたが、丸ノ内のサラリーマンが続々と出勤する中にまぎれこんだ白塗りの奥山ばらばさんがとても映えていました!

外国人観光客に写真を撮られたりする場面も。この日通りかかった方はラッキーだったのではないでしょうか。

公演情報

鯨井謙太 新作公演 《阿吽山水 A HUM SAN SUI》
構成・演出・振付・出演|鯨井謙太
振付・出演|奥山ばらば
音楽・出演|藤田陽介
空間美術|TOJU

堕ちていくようで、浮いている。
脱けていくようで、迎えている。
消えていくようで、生まれている。
闇になっていくようで、光っている。
異空の四者によって出現する「阿吽山水」の宇宙。

グーペ】デザインを4000パターン以上から選べるHP作成サービス

公演チケット現在発売中
トークのある11月11日(日) 15:00 の回が人気です。

<チケット料金> 
前売 3,000円
当日 3,500円
U25割引 2,500円


〈ご予約・お問合せ〉info@kujiraikentaro.com (コンペイトウ企画室)

ご予約お待ちしております。

〈会場アクセス〉
シアター・バビロンの流れのほとりにて
東京メトロ南北線「王子神谷駅」 徒歩12分 東京都北区豊島7-26-19 【Webサイト】http://www.tokyobabylon.org

主催:東京バビロン
共催:KENTARO KUJIRAI コンペイトウ

制作:コンペイトウ企画室

アウトロー

アウトロー

トム・クルーズ主演の2014年作、『アウトロー』を観たので感想を書きますね。

 

超人的なキャラクターを楽しむスター映画

今回観たのは、クリント・イーストウッドの「アウトロー」ではなく、トム・クルーズの方の「アウトロー」です。

 

主演がトム・クルーズということもあり主人公が超人的な能力の持ち主です。主人公が決して死ぬことがないので安心して見られるのが娯楽映画の良いところですよね。

 

トム・クルーズ主演作の娯楽大作といえば「ミッション・インポッシブル」シリーズが真っ先に思い浮かびますが、こちらの映画もあまりに出来過ぎな人物を違和感なく演じてくれています。

 

こだわりのロケーション

 

監督は「ユージュアル・サスペクツ」の脚本家であり「ミッション:インポッシブル/ ローグ・ネイション」の監督でもあるクリストファー・マッカリー

 

ローグ・ネイションミッション:インポッシブルシリーズの中で最も好きな作品なので期待が高まります。

 

なんていうこともない田舎街の風景がなぜか印象的。

 

「ユージュアル・サスペクツ」もそうですが、1950年代っぽいアメリカの建物が多く映るのがなんだかホッとして嬉しい。この監督の映画の中のそういった古き良き時代のアメリカ文化への愛着を感じます。

映画の中に映された街並みも変わっていきます。古い映画にはさらに古い建物が映っているので最近はそれを見るのも映画を見ることの楽しみの一つです。

監督自身のポートレイトを見てもこだわりを感じます。わざと大監督に見えるような作った表情で写っている(ように見える)、いたずら心に好感を持ってしまいます。

 

 

「ユージュアル・サスペクツ」を観たときも印象的だったのが、出てくる刑事さんの衣装1950年代風のシャツおしゃれなこと。スーツの立ち姿やサスペンダー使いがものすごく決まっています。そんなところもマッカリー監督作の見どころです。

現在公開中の「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」もマッカリー監督とトム・クルーズがタックを組んだ作品なので、ぜひ公開終了前に映画館に足を運ばなければ!

西部劇の面白さ

名優ロバート・デュバルが出てくるあたりから話がグッとおもしろくなり、引き込まれます。。後半の場面設定が妙に西部劇っぽいと思ったらマッカリー監督は西部劇ファンだそう。

 

ポイント

・「ゴーン・ガール」ロザムンド・パイクが清純派ヒロインを演じている。地味で世間知らずのお嬢様弁護士役で爽やかな魅力を発揮しています。この映画の2年後に「ゴーン・ガール」で大変身を遂げました。

・ ヴェルナー・ヘルツォークが気合の入った得体の知れない捕虜引揚者を怪演。

 

今回も【TSUTAYA online】で観ました。

 

アウトロー』(原題: Jack Reacher)2012年アメリカ映画 監督 クリストファー・マッカリー 出演 トム・クルーズ ラザムンド・パイク ヴェルナー・ヘルツォーク ロバート・デュバル 他

 

ジョン・ウィック

ジョン・ウィック

 

キアヌ・リーブス主演の2014年作、『ジョン・ウィック』を観たので感想を書きますね。

キアヌ・リーブス主演のアクション映画

公開時、あまりおもしろくなさそうな印象を勝手に持っていましたが全然そんなことありませんでした。

 

キアヌ・リーブスといえばマトリックスシリーズを未だに思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。マトリックスほどではないにしても動きのキレがやはりさすがです。

 

この作品もアクションに魅せる動きが多々盛り込まれていて面白い。また銃撃シーンも裏方スタッフは大変なのでは、という見所がたくさん。こだわりのアクションシーンの連続です。

 

 

話は一見単純な復讐ものですが、それだけに壮大なテーマ性が、かなり大袈裟なアクション描写になぜかマッチし、力技で感動させられました。

 

味わい深い悪役

2017年に亡くなってしまったスウェーデンの俳優ミカエル・ニクヴィストが悪い方の親分役を演じています。

 

 

 

『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』シリーズから『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』への出演で、これからもハリウッド映画で沢山姿を見られると思っていたので昨年の急逝は残念でした。

この役柄だと津川雅彦にそっくり。めない悪役です。二人とももう映画でしか見られない俳優さんなのが寂しいところです。

 

夢のようなホテルが出てくる

殺し屋専用の高級ホテル「コンチネンタル・ホテル」。幽霊屋敷のようなゴシック感あふれる建物はまるでファンタジー映画を見ているかのよう。

 

なぜか専用のコインでしか泊まれないなどの細かい設定が楽しい。

 

まとめ

『マトリックス』シリーズを彷彿とさせる身のこなしで『マトリックス』がまた見たくなる

『マトリックス リローデッド』のキー・メイカー役の俳優さんが出ている!

『マトリックス』などでスタントやコーディネーターを手がけたチャド・スタエルスキーの初監督作品である

『マトリックス』シリーズが好きな人は絶対楽しめる

 

【TSUTAYA online】で見ました

ジョン・ウィック』(原題: John Wick)2014年アメリカ映画 監督 チャド・スタエルスキー 出演 キアヌ・リーブス ミカエル・ニクヴィスト ウィレム・デフォー ジョン・レグイザモ 他

 

 

感覚に木枯らし

近所を歩いていると世代交代による景観の変化を感じる。

 

古くて大きな家がいつのまにかなくなって時間貸し駐車場になっている場合などである。

 

見慣れた光景がさりげなく、だが頻繁にアップデートされ、それに対して特に感傷に浸るひまもない。

 

「あ、そうなんだ…」と思うだけである。

 

何においても変化が激しく、およそ現実感というものが希薄である。

 

感覚を知覚している目や耳などの器官も街の風景同様、経年によって見えなくなったり聞こえなくなったりする。

 

確かなものは何一つないが、不確かなものも何一つない。

 

そんな感覚がしっくりくる昨今である。

 

 

ヘイル、シーザー!

ヘイル、シーザー!

知的な大人のコメディ

コーエン兄弟の2016年作、『ヘイル、シーザー!』を観たので感想を書きますね。

 

三枚目役

ジョージ・クルーニーって二枚目俳優と思っていたらこういう役もする人なんだ!ハリウッドゴシップで有名だからなんとなく偏見持っていましたが、以外と好感持てました。

他にはコーエン兄弟作品常連のフランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントンも出演シーンは少ないけれどコミカルな演技で魅せます。

好きな俳優と監督が増えると作品探しも楽しくなりますよね。

ハリウッドの赤狩り

「ハリウッドの赤狩りのことを知っていれば何倍も面白いんだろうな。」と鑑賞後に感じたので…

検索してみたらやはりそんな1950年代の赤狩りの雰囲気がこの映画に散りばめられているそうですよ。

ですが観ている間は意味ありげな奇妙な印象を受ける描写(へんな人がとにかくいっぱい出てくる)だけで、ほとんどオツな部分がわからなかったのが残念。時代背景を知っている人ほど面白さ倍増、そんなところもコーエン兄弟らしい作品です。

 

↓この記事がおもしろかったので映画を観た人は読んでみると良いかも!

町山智浩『ヘイル、シーザー!』『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』を語る

 

 

おすすめポイント

・劇中にいろいろな映画の撮影現場が出てきて華やか!

・どちらかというと趣味の良い知的な作品という感じで気楽に見られる。

・大人のコメディ

・後でじわじわくる系

 

 

ヘイル、シーザー!』(原題:Hail, Caesar!) 2016年 アメリカ映画 監督 コーエン兄弟 出演 ジョシュ・ブローリン、ジョージ・クルーニー、スカーレット・ヨハンソン、ティルダ・スウィントン、フランシス・マクドーマンド 他

 

netflixで観ました。

メソッド演技

メソッド演技

映画好きで大学は武蔵野美大の映像学科に進学しました。
美大に進学する前は役者志望で、高校卒業後、まず玉川大学の演劇専攻に進学しました。

俳優を目指したきっかけはオリバー・ストーン監督の『7月4日に生まれて』という映画です。

俳優の仕事

この映画が好きというよりも、主演のトム・クルーズ(公開時若干27歳)が退役軍人役にのめり込むあまり、眉毛や髪を抜いてまで挑んだということに激しく興味を覚えました。

ハンサムな若手俳優がそこまでのめり込む「魂の高揚」が俳優という仕事にはあるのだということに衝撃を覚えました。

それからはリー・ストラスバーグのメソッド演技の本を買って独自に演技の稽古を始めたのですが、この本がとても面白い!

(↑現在とても高い値段になってますので、興味のある方は図書館などで探してみてください。)

 

この本にはスタニスラフスキーシステムをハリウッドで教えていたリー・ストラスバーグのクラスの練習方法が克明に書いてあります。

マリリン・モンローやジェームズ・ディーンもこのクラスで演技の練習をしており、映画好きの人なら絶対面白い本です。

メソッド演技とは

メソッド演技の技法によると、役者はイマジネーション(いわゆる嘘)から本当に身体感覚を変化させなければならず、真夏の太陽の下にいる役どころであれば、冷房の効いたスタジオににても汗をだらだら流さなければいけないのです。

私もこの本を紐解きながら自分なりに練習していました。これをやると自律神経が整う感じがあり今でも役立っています。

最近なかなか映画館に足を運ぶ時間がとれません。

映画を見ないと次第に感覚がぼんやりしてきてしまうので、家でもなんとか3日に一本くらいは見たいです。

90分〜120分の映画が見れなくてもテレビドラマならもっと気軽に見られるかとFODプレミアムに入ってみました!

フジテレビ公式動画配信サービス【FODプレミアム】

最近のテレビドラマはうっかりしているとかなり面白かったりするので見逃しチェックしたいと思います。



仙台での滞在

5月29日から6月4日まで、『暁ニ告グ』の公演スタッフとして仙台に1週間滞在しました。

その間、たくさんの方々にお世話になりました。

 

 

毎日おいしいお料理をいただきました

 

 

二日間の本番を終えスタッフ総出で片付け

 

 

翌日は南相馬を通過。ここは徒歩、二輪車での通り抜けは不可でした。

 

今回は車での往復でした。自分の住んでいる場所から仙台までの「地のつながり」を実感できたことが体験として大きかったです。

都市から都市へ、その間に誰もいない、何もない土地があり、また、そこで日々黙々と働く人たちがいること。日焼けというよりも焦げ茶色の刺青のように焼けた肌が目に焼き付きました。また、2011年に石巻を訪れた時の記憶がよみがえりました。

 

 

東北はこれからも機会あるごとに訪れたい場所です。

滞在中お世話になった方々に感謝いたします。

ありがとうございました。

 

 

仙台に来ています

笠井瑞丈×鯨井謙太郒 《曉ニ告グ》仙台公演で仙台に来ています。

せんだい演劇工房10-BOXに本番4日前に小屋入りしてじっくり仕込み稽古。

制作のモンデンキントさん、コルヴスのオイリュトミー仙台クラス「ことほぎの木」に参加されているみなさんの暖かい支援のもとに、快適なリハーサル時間を過ごさせていただいております。

本番はいよいよ明日からスタート、6/2と6/3の二回公演、3日の終演後には富田真人さんを交えてのトークもあります。詳細は下の方↓↓にあり。どうぞチェックしてみてください!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

油揚げのコロッケ

 

 

笠井瑞丈×鯨井謙太郒

《曉ニ告グ》仙台公演

6月2日(土)19:00
6月3日(日)15:00*ポストトークあり〈聞き手・富田真人〉
※両日開場は30分前

会場|せんだい演劇工房10-BOX
http://www.gekito.jp/?pg=1521264759

構成・演出・振付・ダンス・オイリュトミー
笠井瑞丈×鯨井謙太郒

【テキスト】
ルース・ベネディクト『菊と刀』長谷川松治 訳
三島由紀夫『「変革の思想」とは』『果たし得ていない約束』
春日井建『未青年』
紀貫之『古今和歌集』

〈チケット〉
前売 2,500円
当日 3,000円
U25 2,000円
中学生以下1,500円
※未就学児のご入場はご遠慮下さい

【ご予約・お問い合わせ】
mondenkind
E-MAIL:sendai.mondenkind@gmail.com
TEL:080-4511-4438(佐々木)

【関連企画】
笠井瑞丈ダンスワークショップ
日時|5/30(水)19:00〜21:00
会場|box1
参加費|1,500円
*笠井瑞丈による貴重な仙台でのワークショップです。身体に興味のある方、奮ってご参加くださいませ。ダンス未経験の方、大歓迎です。

・主催
KENTARO KUJIRAI コンペイトウ

・制作
mondenkind

Web→http://kujiraikentaro.com/news/笠井瑞丈x鯨井謙太郒