「キッチンさかえ」

1月24日

立川市栄町にある「キッチンさかえ」でランチ。明るい店内で丁寧に作られたお料理がいただけます。

かぼちゃのチーズクリームパスタのランチセットが500円でした!

 

こちらのお店は脳梗塞や交通事故で手足の麻痺などがある方が働いています。

お店の入り口からよさそうな(美味しそうな)雰囲気。店内に入るとバリアフリーの行き届いた居心地のいい空間が広がります。

なにより店内の雰囲気がクリアで明るく、静けさもあって落ち着けるところがいいですね。

ランチメニューはボリュームがあり食べきれないほど。おすすめです。

 

キッチンさかえ

http://www.quo-life.com/eat/cafe/post-77.php

 

住所:〒190-0003 東京都立川市栄町3-2

TEL:042-540-1033 FAX:042-540-1035

営業時間:8時30分~16時

定休日:月曜~金曜日(土日祝休み)

すごく寒い日に思う

1月23日

すごく寒い日。1月がまだ終わっていないなんて信じられないほど、この一ヶ月でいろいろあった。この調子だとあっという間に半年経って一年経ってしまう。時間は本当に有限だ。気づいたらあの世にいたというようなことにならないようにしなければ!というわけで午後は新しい作品のための稽古を始めた。

 

 

『響身』

1月21日、22日

ペルセパッサオイリュトミー団公演『響身(ひびきみ)』本番。

ペルセパッサとしては約1年ぶりの公演。今回は群舞に出演させていただきました。

群舞の稽古はソロと違い、自分を客観視せざるを得ない状況を作り出してくれるのでとても勉強になる。

天使館での公演は観客との距離が近いので、群舞においては視界をさえぎらないように動くのが難しい。

観客の方々がこちらを見ているのと同じくらい、こちらも観客の表情がよく見えるのでどちらが見られているのかわからなくなる。

二日間三回公演でしたが、それぞれの回で観客の方々の雰囲気が違いそれによって踊りも変化していく。

 

ご来場下さいました皆様、誠にありがとうございました。

 

天使館入り口

砂糖で湿布

1月16日

膝をしたたかに打つ。曲げ伸ばしに激痛が走る。ふと思い出して砂糖を水で溶いて湿布しておいたところ、ケロッと治りアザも出来なかった。本当に砂糖は冷やす効果があるみたい。夜は稽古へ行った。

White cane sugar

 

1月17日

夜、天使館公演のゲネプロ

 

1月18日

寒気がして風邪っぽいのである程度体調を整えてから銭湯へ。42度、16度、38度を8往復くらいで止めておいた。JR東中神駅の富士見湯は昨年から24時間営業に切り替え、少々塩素の匂いが強くなったけれど露天岩風呂もあり好きな銭湯。

 


1月19日 

夜稽古。

 

1月20日

武蔵野美術大学卒業制作展へ。学生時代を過ごした12号館が懐かしい。夜は稽古。

岡山へ

1月13日

明け方から夜7時頃まで高速バス、電車、市電で岡山へ移動。一日中移動!!

道中、バスは二階のコックピット席。景色よく見える。

世界中どこへ行っても人の生活がある程度共通している理由は地球の丸さにある。地球が自転するので太陽が昇って沈む。だから地球上のどこに住んでいても大抵朝起きて夜眠る。そのなかでの日々の営み。買い物したり、料理したり、何かを生み出したり、壊したり。

だから街並みはどこでも大して変わらない。

どこまで行っても自分のいる地点が現在地点である。

 

大阪発播州赤穂行きの電車の景色が変化に富んでおもしろかった。

 

 

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新宿

 

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コルヴスの二人と角田さん。岡山市内のお店で。

 

1月14日

コルヴス岡山公演の本番と打ち上げ。岡山の人は表情が柔らかいというかまろやかな印象。反対に神奈川とかはパンチのある印象。

1月15日

父が亡くなって今日で3年目だということを母からのメールで思い出す。早いなあ。主観的な時間感覚では昨日のことのようでもあり10年前のようでもある。また丸一日かけて帰京。ローカルな旅は大変だけど楽しい。

 

 

 

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          上郡。山もなだらかで木々も柔らかそう。降っている雪もパウダリー。

 

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神戸あたり

 

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         大阪で寄り道。一人、本物の(現地の)大阪弁に包まれ至福の時間。ただお好み焼きは一人で食べてもつまらない。

休日のIKEA

1月7日

数年ぶりにカレーを作ってみた。

1月8日

立川IKEAのがらんとした食堂で仕事しようと出かけるも日曜だったことを忘れていた。ものすごい混みよう。これが日曜の実力か!いろんな家族連れを見ることができて感動。やはり人の営み、粛々とした食事の風景には感動させられる。行ってよかった。

 

ikea

 

1月9日

神楽坂セッションハウスで『雪の蝿』を鑑賞。月面でのダンス。感情や情緒を一切排除したような銀色の感覚が興味深かった。

1月10日

日が暮れるまで掃除した一日でした。

1月11日

ヤマト便の集荷の対応をするためにドアを開けると、ヒップホップダンスの練習をしている子がいた。ガラスのドアに姿が映るのがいいみたい。

1月12日

年が明けて初めて手伝っている幼稚園へ行きました。風邪が流行っている模様。

映画『FOCUS』フォーカス

1月6日

この日見た映画

『FOCUS』フォーカス

ヒロインに自分の好きなノワール小説の悪女像を求めてしまいやや不満が残ったが、二回目は思い込みを捨て、純情路線のヒロイン像を受け入れながら見たところとても楽しめた。

何かを感受する時に自分の偏見が邪魔をするのはもったいないと猛反省する。

ウィル・スミスさんの美しいショットが満載で一気にファンになりました。大爆笑も出来、ホロっともさせてくれる、まさにエンターテインメントです。週末に見るのにオススメです。

しかし最近の映画はテンポが速すぎて二度は見ないと内容がしっかり掴めないです。。。

久々にジェームズ・エルロイとかエルモア・レナード読みふけりたい。

石和温泉 名湯館糸柳

1月4日
朝8時半に粗大ごみセンターから収集日確定の電話があり、お正月気分が吹き飛んだ。
ですが年末出しそびれた粗大ゴミをやっと出せたので新しい年が始まったなという気持ちになることができた。

石和名湯館 糸柳

家族旅行で石和温泉の名湯館糸柳へ家族旅行で行ってきました。

石和名湯館 糸柳 ホームページより

 

こちらのお宿は山梨県の石和温泉にあります。石和温泉街は都内からも1時間半程度で行ける立地が魅力。

 

バリアフリー仕様の館内

こちらは館内バリアフリー設計となっているので助かります。

父がなくなる数ヶ月前の最後の旅行もここに泊まらせてもらいました。お部屋に付いている露天風呂にも段差がないので車椅子で移動でき、とても思い出深い旅となりました。

 

貸切家族風呂がある

糸柳では大浴場の他に、時間によって50分間貸し切りで利用できる「奥の湯万葉」があります。小さな子どもがいる場合、大人もゆっくりお湯につかれるのでおすすめです。

 

 

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近隣を散歩

 

温泉を堪能

私は名前が泉ということもあり、温泉が大好きです。

熱い湯と源泉のやや冷たい湯に交互に入ると皮膚表面が急激に冷やされ、皮膚で隔てられている自分の内部と外部の境界を感じます。

しばらくすると熱い皮膚と冷たい水の温度が等しくなる瞬間があり、その時の自分と水の境界線が無くなる感じが浮遊感があって最高です。

経験はありませんが、アイソレーションタンクに入いるとこんな感じなのでしょうか。

熱いお湯と水風呂のリピート入浴でつい長風呂になってしまいます。

 

 

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駅前のイオンにもぐらたたきがあった

 

 

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どこのお蕎麦か失念したけどおいしかったです

 

とてもゆったりできる温泉

石和温泉は特別観光地化されているわけではないので、とてものどか。
宿で疲れを癒したい方には最適の環境です。

また訪れたい宿です。

粗大ごみを出す

1月3日
年末に出せなかった粗大ごみのサイズを測りコンビニで粗大ごみシールを購入。

バスルームのカビ落とし。

クエン酸と重曹(酸性とアルカリ性)のスプレーで汚れを落とす。クエン酸と重曹は1:2の割合で混ぜると効果的に作用するらしい。

どおりで同じ分量を混ぜたものではシュワシュワしないわけだ。

触るのもいやな汚れ部分には粉末のまま振りかける。

まず重曹を振りかけ、次にクエン酸をシュワシュワしてくるまで振りかける。泡に包まれて汚れが浮き上がってくるのを見るのは楽しい。

 

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江ノ島へ

1月2日
江ノ島へ。初めて岩屋まで行ってみました。

神秘と俗っぽさが共存していて見ごたえのあるミステリースポット。

岩屋の奥は富士山までつながっているということですが、本当かも、、、と思わせられます。

 

その後、オイリュトミスト・ダンサーの鯨井謙太郒とともに、詩人の城戸朱理さん、写真家の小野田桂子さんに会いに鎌倉小町通りへ。美味しいものをたくさんご馳走になりました。

普段は肉を食べない私も、こういう時は躊躇なくいただきます。ごちそうさまでした!!

 

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ぱすた

『シン・ゴジラ』2回目

1月1日

午前中、多摩川土手を散歩。富士山スポットなどを発見。いつもの風景が「お正月」をまとっている。

おせち

 

 

さんぽ

 

 

夕方から『シン・ゴジラ』(二回目)を鑑賞。
一度目の鑑賞時は話の筋が荒唐無稽すぎてぽかんとしてしまった(特に日本の官僚にドリームチームが形成されるところに現実とのギャップを感じ過ぎてしまい・・・)が、二度目はいろいろ考えながら見る余裕ができた。
ゴジラに破壊されていくなどを見ているうちに、自分の内部に「国土愛」のようなものの芽生えを感じてちょっと驚く。

2016年末の糸魚川周辺の火事のニュースで、焼き出されたご老人が「90年住んだ家、焼けてしまってとてもくやしい」と涙ながらに語っていた姿が思い出された。

映画の中の「避難するということは、生活を捨てるということなんだから簡単に言わないでほしいなぁ」という農林水産大臣の言葉も重く響いた。

 

みなみ音楽教室発表会、ロクヨン

12月5日

甲府で稽古。大根の煮物をお土産にいただいて帰る。

12月8日

本当に時々、良い稽古ができたな、と思う日がある。そんな日は帰り道の景色が書き割りに見える。自分の存在を垂直に、世界を水平に感じると言ったらいいのか。自分が宇宙に対して開いていて自他との区別がなくなる瞬間。どんな豪邸に住むよりもこういう時間が幸せだ。

12月9日

甲府泊。かねてから行ってみたいと思っていた喜久の湯温泉へ。東京は銭湯の入浴料金が460円。山梨は400円、しかも温泉なのだから羨ましいと言うほかない。

12月10日

本番当日。音楽教室主催のプライベートな会への出演でした。前半は音楽教室の発表会。後半部分で小河原律香さんの書いたお話にからめてパルムグレン作曲の4曲を踊りました。フィンランドの作曲家であるセリム・パルムグレンは、私も初めて触れる作曲家でしたが、非常に叙情的で美しい曲が多く、シンプルで力強い旋律はほんとうに表現するのが難しい。小手先のテクニックでは曲に近づけないので、まずは体全体で音を聴くことから動きを作っていきました。

この会は、北欧神話の「光と闇」に興味を持った小河原さんと、北欧神話や、アンデルセン、グリム、などを読みつつ、数ヶ月かけて内容と曲を組み立てていったもの。自分の知らない北欧神話の世界と出会えた貴重な体験でした。パルムグレンは今後も引き続き踊りつづけたい作曲家です。

会場では甲府在住の田中さんが大きなヒンメリを作成してくださったものを空間演出として設置しました。照明がヒンメリの影を床に写し、幻想的な空間を作り出すなか、自分の演奏を終えた音楽教室の生徒さんたちが鈴なりになって踊りを見てくださる光景はクリスマスの童話のように可愛らしく心が和みました。

 

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12月11日

国立を散歩するなど。

12月12日

映画『64-ロクヨン- 前編/後編』をみる。主演の佐藤浩市さんと永瀬正敏さんの演技に心を動かされた。県警の広報官室と県警担当記者たちとの渡り合いの描写が細かく描かれていて興味深い。余談だが、佐藤浩市さんの父親の三國連太郎さんは、赤紙が来た時に召集を逃れて逃亡、遠地から母親に送った手紙を母親自身が憲兵に差し出したことで捕らえられ出征したそうだ。息子が戦争に行くことを拒めば、家族が村八分に合うというひどい時代だったのだ。

セルジオ・レオーネ作品、肉について、甲府-国立での稽古、りんごろうそく

11月16日

「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗」を見る。『ハドソン川の奇跡』の完成度が高すぎて震撼したため、隙間時間にちょこちょこイーストウッド出演、監督作品を見返しているが色々と発見がある。イーストウッドでさえ、最初から巨匠であったわけではないことがわかりもし、なんとなく安堵した。しかし最初から芯の部分はぶれていない。

セルジオ・レオーネはやはり暴力描写による演出の巧さに唸らされた。うますぎて少し嫌味でさえある。

夜は城戸さんに焼き肉をごちそうになる。ちょうど2ヶ月断っていた肉。食後は身体中に油をさしたように動作が滑らかになったように感じた。意識の面でも充実感、多幸感あり。また体の蓄熱効果も。いただいた肉が最上級のものであったこともあり、激しく効果を感じられた。肉を摂らずにこの効果を生み出せるようになってみたいのだが。。。また、この二ヶ月でずいぶん肉の食感、味に敏感になった。

11月17日

人形劇の朗読練習で、思いっきり情感を込めて読んだところ「込めなくてよい」旨の指摘受けちょっと赤面。「自分の感情は心の中で豊かに広げれば良い。過度に声色で表現することは、むしろ聞く人(得に子どもの場合)のさまたげになる」とのこと。深く納得させられた。

11月18日

幼稚園から借りてきたグリムをたくさん読んだ日。

11月19日

午後からワークショップ。子どもに向けてのワークショップはまだまだ経験が必要。だれでも初めは初心者だと思って先に進むしかない。

11月20日

甲府のイベントの稽古。「山奥の生活」というブログを読む。女性のログハウス山奥一人暮らしの記。なんでも一人でDIYするしかない。システムキッチンやトイレの配管に至るまで自作している。読み進めていくと、まるで自分が山奥で生活しているような錯覚を覚える。清々しい孤独感。しかし何もないところで一人生活していくことはとにかく大変そうだがとてもかっこいい。

11月21日

甲府で会場セッティングの打ち合わせと稽古。

11月22日

ひたすら眠い。夜は鍋。今まで日本酒の美味しさがわからなかったが、「景虎」というお酒に初めて感動した。

11月23日

午後人形劇の稽古。夕方から「山奥の生活」に出てきたバナナケーキなどを焼く。ケーキはまあ失敗。おかし作りに限らず料理は日々の経験と試行錯誤。

11月24日

風邪ひいている。朝から幼稚園。人形劇の稽古。宝探しゲームの景品作り。夜はデザイン仕事。

11月25日

風邪少し良くなる。人形劇の稽古と照明セッティングなど準備。

11月26日

幼稚園のオープンディ。人形劇の朗読をする。園庭のデッキをお父さんたちが修繕したり、お母さんたち手作りの焼き菓子を堪能しました。終了後、先生たちと仮店舗営業中の「かな井」へ。のりとわさびの「花巻そば」をチョイス。

11月27日

『荒野の用心棒』続けて二度見る。うーん、おもしろい。夜は雨。風邪の治りが芳しくないので稽古場へ行くのを諦めた。

11月28日

午前中なんとなく気が向いて谷保天満宮へ。おみくじをひく。「心やわらかに他人とつきあいなさい」とのこと。

昼から甲府で稽古。会場セッティングに思ったより時間がかかりそう。でも話し合いながらゼロから空間を作り上げていく作業は楽しい。大きなヒンメリを会場に吊り下げる予定。オイリュトミーユニット、コルヴスなどの舞台設営でつちかったノウハウがここに来て役に立っている。甲府駅まで送ってもらった帰り際、もぎたて大根と手作りりんごジャムをいただく。新聞紙に包んだ大根を持って電車に乗った。

11月29日

デザイン入稿作業の合間にホットケーキを焼きまくった一日。全粒粉とバターミルク入りの粉を混ぜたり、りんごジャムを混ぜ込んだり。フライパンに油が馴染んできた2枚目くらいからうまく焼け出すのが楽しくて止まらない。

 

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12月2日

午前中、甲府から律香さん来て稽古。幼稚園に置かせてもらっていた照明機材をピックアップ、甲府のみなみ音楽教室まで運んでもらう。「Cafeここたの」でランチ。この日のメニューはハンバーグだったのでピザトーストのハム抜きを頼む。ここで働いている人は一橋大学の学生さんと市民スタッフ。おばあちゃんの作ってくれる料理のような懐かしい味が楽しめます。

12月3日

夜、幼稚園でりんごろうそくの会。

もみの木の枝で作られた螺旋形の道の上を、りんごろうそくを両手でしっかりと持った子どもが緊張したおももちで歩いていく。その姿は童話で暗い森の中を一人進んでいく子どもの姿を彷彿とさせ、子どもたちのこれから歩いていく人生を応援せずにはいられない。子どもたちの歩くリズムにその子の内面世界が表現されていることも興味深く、オイリュトミーにおける「歩行」の練習の大切さをあらためて実感させられた。

事前にりんごを磨いて輝かせることで、そのりんごが自分にとって特別なりんごになる。またろうそくも、数日前から蜜蝋を溶かして子どもたち自身が作ったもの。

このような準備をすることは、まわりの大人にとって決して簡単なことではないが、物と自分の関係性、ひいては循環する地球上の生命との関係性を間接的に体感する機会をつくることは、合理性と利潤追求を優先する社会においてはとても大切なことだ。

帰り道、国立駅前のイルミネーションがバージョンアップしていた。

 

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ろうそくが燃え尽きたあとのりんごろうそく

 

12月4日

午前中、自主学校「遊」の「遊まつり」へ。人形劇を見る。シュタイナー系の人形劇では、さまざまな色に染めわけたシルクの布が、場面転換装置のほぼ全てである点が興味深いところだ。説明しすぎず、見る人の想像力に託す、という姿勢が一貫している。

 

「灰のオホカミ」終わる 写真美術館 古本屋

11月5日

中野テルプシコールで「灰のオホカミ」ゲネプロに再度立ち会う。その後、仕込み当日の打ち合わせ。帰宅後明日の準備。

11月6日

午後、国立ワークショップ。国立大学通りは例年の天下一祭り。公演前ということもあり忙しくて今年も駅前から賑わいを見るのみ。

11月7日

とうとう公演の週明け。終日準備。

11月8日

中野テルプシコールで「灰のオホカミ」3回目のゲネプロ。帰宅後、寒気と筋肉の痛みで風邪っぽいが仮眠して復活。

11月9日

明日から小屋入り。もう20年近く通っているが未だに飽きないロージナ茶房で夕食。グラタンの季節、、、

11月10日

小屋入り。「灰のオホカミ」はロビーから玄関外までリノリウムを敷き詰め、客席も特別な組み方をしたうえ、舞台面にペイントを施すという凝った演出。朝から夜まで設営に携わってくれたスタッフには感謝してもしきれない。公演パンフレット、折り込みチラシ次々届く。パンチカーペットに出力したB全サイズのポスター納品される。良い仕上がり。みなさん作業に没頭し、確実に空間作りが進んで行く。ひたすら感謝。午後になって仙台からTOJUさんペイントの為に来てくれる。夜は照明シュート、明かり作り。etc… あっという間に22時。

11月11日

本番当日。なかなか雨止まず。私はあちこちやることがありチラシの折り込みは受付を手伝ってくれた会田さんにお任せになってしまった。さらに見かねたテルプシコールの秦さんが手伝ってくれるという始末。みなさんの協力のおかげで、とにかく無事に初日、幕が開けてよかった。

11月12日

本番二日目、無事終演。バラシ、打ち上げ。またもスタッフの皆さんが一人3役くらいをこなしてくれて滞りなく撤収できた。心より感謝いたします。

11月13日

廃棄するリノリウムを回収業社に受け渡し。舞台用リノリウムが何でできているのか調べてもいまいちわからないので見積もりが大雑把。出された見積もりに難色を示すと即2千円ディスカウントされた,,,もっと強気に出ればよかったと後悔。

11月14日

午後、甲府からむすびばの律香さんが来て稽古。稽古場までの道々、生垣の椿の種を採取。夜は小金井の友人宅にお招きいただいた。なんとこのお宅は映画『village on the village』の撮影場所でもあるのだ!雨上がりで靄がかった雲の上にはスーパームーンも輝いているらしく、映画と現実が曖昧になる夜であった。

11月15日

母と恵比寿、新宿を散歩。恵比寿の写真美術館は企画展示はお休み中だったが、地下展示室で「写真新世紀」催しを見る。迫鉄平さん作品がジャック・ロジエの映像みたいで美しかった。12月からアピチャッポン・ウィーラセタクン短編集上映があるそうなのでまた来たい。新宿では二丁目の入り口にあったいつでも傾いだ印象の古本屋が潰れていた。昭友社書店という名前だったそうだ。昔ながらの古本屋がどんどん消えていくが、決して本が必要とされていないのではなく生活が変わって本の流通形態が変わったのだ。南口の紀伊国屋書店も撤退していた。

「無心所振り」

 

10月27日 

いずみホールでkai。高橋悠治さんの演奏久しぶりに聴けた。音楽が時間とともに流れていくのではなく、音楽は時間を生み出すほど力強いもの。そんな認識に至らされる。笠井先生の踊りは、母親に橋から落とされて亡くなった三才の子供のニュースを思い出した。終演後岩手へ。

 

10月28日

入浴介助のスタッフ3人が8畳の和室にあっという間にバスタブを組み上げるのに驚く。

 

10月31日

DM発送など制作関連のことを一日中やる。

 

11月1日

稽古場に大きなカメムシがいて1時間ほど落ち着かない。深夜まで入稿間近のデータ作る。

 

11月2日

11月に入って公演間近の空気になってきた。

 

11月3日

折り込みで阿佐ヶ谷へ。B機関の旗揚げ公演おもしろそう。明日からで観たかったが断念。阿佐ヶ谷パールセンター商店街がとても楽しい。自分と同類っぽい人が多くやたら馴染む印象。夜、中野のテルプシコールで通し稽古に立ち会う。

 

11月4日

友人と永福町の「くるまる」。丁寧に作られた野菜のおかずと玄米の定食がおいしい。その後下北沢を散策しガレージで古着酔い。

 

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IKEA ホメオパシー ドラゴンフルーツ  クッキー

10月8日

イケアのベジボールを黒パンに乗せて食べるのにはまる。

ホメオパシーはバッシングもあるけれど、効く時は効くし効かない時は効かない。自分は使い始めて3年目。使いこなすにはかなりの経験が必要。人に無理に勧めることもない。数ある薬の中の一つの選択肢として使用している。

 

10月9日

ドラゴンフルーツを購入。まだ食べ頃でないようだった。気が向いて入ってみた立川ドンキホーテのお菓子売り場で、あまりの品揃えに驚く。駄菓子から輸入菓子まで。40分ほどいたが別に安いわけでもないので何も買わず出た。

 

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10月10日

立川ルミネの「銀座みゆき館」がメニューをマイナーチェンジ(自分的に)。焼きサンドウィッチが三角から四角に。よく頼んでいたサラダとトーストのセットがなくなってしまった。

 

 

10月11日

甲府で稽古の後、AIRYに挨拶に。坂本泉さんに7ヶ月ぶりお会いする。シルビアさんというイタリア人のアーティストが日本人の古い写真を見て作品を作っているというので急遽、家族にメールで写真を送ってもらう。

 

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10月12日

一日中家事など。

 

10月13日

寒気がして早めに床についたので明け方5時過ぎに目覚める。幼稚園の日。子どもたちの半数が風邪。グリム読む。『夕陽のガンマン』を半分まで鑑賞。

 

10月14日

午後稽古。全粒粉でクッキーを焼く。粉状の材料100gに対して大さじ2のお好みのオイルと水でまとめるだけのシンプルなもの。冷凍してあった生姜をすり入れた。同じく冷凍してあった豆腐を入れたものと2種類を作った。素朴でおいしい。

 

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10月15日

タイの次期王位継承者のワチラローンコーン氏が気になって仕方ない。政権の変遷、頻発するクーデターとタイの憲法についてなど、全く知らなかったので興味深い。

 

10月16日

午後ワークショップ。再び全粒粉とそば粉のクッキーの二種類作る。冷凍庫のそばの実とビール酵母も入れてみた。食感がややフカッとなる。粉類と油と水だけでおいしいものが出来るというのが楽しくしばらくはまりそう。砂糖少なめなのでバターを塗って軽食にもなる。

 

10月17日

終日事務仕事。途中まで見ていた『夕陽のガンマン』を最後まで鑑賞。何度見てもいい。リー・ヴァン・クリーフが田我流さんに似ている。

ユニバーサルスタジオジャパンで行なわれている日本人形を使ったホラーアトラクションに、実際に人形供養に出されたものが展示されているというニュース。人形供養で有名な神社の宮司が貸し出しを許可したということだ。。。

 

TOJU ( 画家 ) × 石田尚志 ( 画家/映像作家 )× 生西康典(演出家) トークレポート

先日、神田のtetokaにて行われたTOJUさんと石田尚志さんのトークショウに行ってきました。(司会は演出家の生西康典さん)

 

TOJU 画家 × 石田尚志 画家/映像作家 × 生西康典(演出家)

 

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石田さんは3年前、生西さんからTOJUさんのことを聞いたそうです。「是非見て欲しい作家がいる」と興奮する生西さんの話を聞いてから、この日、初めてTOJUさんとお会いになったそうです。

(2013年の、生西さんとTOJUさんとの出会いはこちらに書かれています。→【1/29】合同公開授業(実作講座「演劇 似て非なるもの」+絵と美と画と術)『画家TOJUさんに聞く』「TOJUさんのこと」http://bigakko.jp/event/2016/toju

 

 

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こじんまりと居心地の良いスペースで膝を突き合わせてのアットホームなトークは2時間ほども続きました。

 

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自分は「絵を描かないとダメな人間、絵を描かないとわかったって気持ちにならない。自信を持って物が言えない人間」であるとおっしゃるTOJUさん。

 

 

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18歳で東京が息苦しくてしょうがなく沖縄へ移動したという石田さん。その後東京へ戻られてからは、東京のなかで自然を探そうと思ったそうです。

 

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TOJUさんは23歳で東京で生活するのが嫌になり仙台へと移住、都市と自然が混在する仙台という土地で創作活動を続けられました。

 

 

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TOJUさんの膨大な創作ファイルをひもときながら、都市と自然、記憶と行為、直線と曲線、円と四角の関係など、数え切れない興味深いお話が万華鏡のように飛び出します。

 

たとえば、

・焼きとうもろこしをかじりながら滝を見たときの音体験(!)

・粘土の造形とタルコフスキー作品におけるミニチュア

・お二人が「画家」を名乗るようになった経緯

など、

お互いが共鳴、増幅し合うような刺激的なやりとりが続きました。

 

呼吸形態についてや、ブランクーシの作品「無限柱」と水の造形に関わるお話など、特に印象的でした。

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TOJUさんの「タバコを吸い続けてきた人間が吸うのをやめちゃうと外部とひとつになれない」という、ある意味喫煙者の言い訳のような発言も、作品を前にすると何か心に深く響きます。

 

 

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あいちトリエンナーレで上映された石田さんの最新作の投影も少しだけ見ることができました。

 

 

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TOJUさんの「空間儀」とのコラボレーション。石田さんの、バッハの「フーガの技法」を視覚化した作品、是非見てみたい!

 

 

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石田さんによるTOJUさんの作品への深い洞察がすばらしく、作品は読み解かれるのを待っているんだなと思いました。この日のトークを聞けたことは私にとっても大きな体験でした。

 

TOJUさんは会期中の週末は在廊されるようです。行かれる方は是非、TOJUさんのお話にも耳を傾けられることをおすすめします。

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(全ての写真撮影:梨乃さん)

 

今年の初めに美学校で行われたイベントのレポートにもTOJUさんの作品世界を伺うことが出来ます。ご興味のある方はぜひ合わせてお読みください。

【レポート】合同公開授業(実作講座「演劇 似て非なるもの」+絵と美と画と術)『画家TOJUさんに聞く』

http://bigakko.jp/blog/report/toju

 

 

今後のイベント

(ポエトリー・リーディング&トークショー)

TOJU 画家 × 暁方ミセイ( 詩人

日時:1022日(土)19:00開演(18:30開場)

料金:1500円( 1ドリンク付

暁方ミセイ(あけがたみせい)

1988年、神奈川県横浜市生まれ。幼い頃より、自然に触れ詩を書き始める。2010年、第48回現代詩手帖賞。2011年、第一詩集『ウイルスちゃん』を上梓、翌年、同作で第17回中原中也賞。2013年には処女小説「青い花」を『文藝』に発表。その他の著書に、『宇宙船とベイビー』(マイナビ)、『ブルーサンダー』(思潮社)、連詩集『地形と気象』(左右社)がある。

 

 

TOJU 「 RITUAL AND SHAPE FOR SPACE 」展

10月1日(土)~10月23日(日)

会場:TETOKA

東京都千代田区神田司町2-16 楽道庵1F

営業時間:16:00-23:00

休廊日:水曜日

イベントのある日は営業時間が変更となる場合がございます。

TETOKAホームページをご確認下さい。

http://tetoka.jp/archives/category/events

Tel: 03-5577-5309

観覧料: 1ドリンクご注文制

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スウェーデン版「ミレニアム」とハリウッド版「ドラゴン・タトゥーの女」

スウェーデン版「ミレニアム」を全3作見る。原作、ハリウッド版、スウェーデン版と全然別の作品として楽しめた。

スウェーデンにおける女性に対する暴力の割合は世界でもトップクラスであり、この小説はそのことをテーマにした作品である、というような前書きが原作小説にあったと記憶している。

作者のスティーグ・ラーソンは15歳のときにある女性の輪姦現場に遭遇しながら何もできず逃げてしまった罪悪感からこの作品を書いたらしい。その被害者女性の名前がこの小説の主人公「リスベット」だということだ。

一人の人間の中に、様々な年代のその人が垣間見える時がある。

現在五十代の男性の中に四歳の子供が見え、未来の八十代の姿を想像する。

年代の違う二人の女性がバスの待合室で隣同士になったとする。ぼんやりとたたずむ二人の人物の中に、共通項はあるのだろうか?

ハーラン・エリスンの作品集『死の鳥』

『北緯38度54分、西経77度0分13秒 ランゲルハンス島沖を漂流中』という作品では、主人公が極小さくなり自分の体内に入っていくのだが、その体内は主人公の意識の世界であるという話。『ジェフティは五つ』は、周囲の人間が成長してもジェフティだけはいつまでも五才のまま、彼のラジオからだけは昔の番組が今も流れてくる、、、。

フィクションの世界が現実に影響を与え、現実がまたフィクションの世界を生み出す。二つの世界は複雑に入り組んで存在している。

それならば現実の被害者の復讐を、創作されたキャラクターがやり遂げることもあるだろう。「ミレニアム」は3巻までを上梓し作者は亡くなっているが、近頃4巻が出たらしい(作者は別)。

生み出された物語が作者の没後も続いていく。

夕陽のガンマン

10月4日

終日事務仕事と家事。エリンギと木綿豆腐の麻婆豆腐作る。肉なし。小さじ一杯ほどの砂糖を入れないと味が決まらない。タイカレーを作るときにも思うが砂糖の役割は大きいな。

 

10月5日

郵便物を出したり、音源編集してイタリアに送ったりで気づくと夕方。買い物に出ると台風!びしょぬれに。洗濯、料理。今日もキノコと木綿豆腐の麻婆豆腐、と玄米。気に入ると同じものを食べがち。セルジオ・レオーネ「夕陽のガンマン」見るつもりでデスクに出しておいたが時間取れず見れなかった。

 

 

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10月2日

10月2日

午後、神田tetokaでTOJUさんの個展と映像作家・画家の石田尚志さんとの対談。(司会は生西康典さん。)今年の夏、思わず走り出さずにいられないほど、ものすごい色の夕焼けの日があった。刻々と色合いを変えてゆく光がやがて闇になり、事物から色を奪っていく。そして明け方の、影の集積でしかない景色に光が色を定着させていくさま。昼と夜はまったくちがう生き物が棲み分けている。光が与え闇が奪う。もっと襟を正して夜を、朝を迎えたいと思った日だった。

 

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9月30日 10月1日

9月30日

午後から稽古。和音の解析。必要にかられてやっていると少しづつ早くできるようになってくる。アルペジオ部分のインターヴァルをどういうまとまりで動きにするかいつも悩む。礒山雅著『バッハ=魂のエヴァゲリスト』を引き続き読む。

 

 

10月1日

買い物と料理。夜は稽古。アスベスト被害のニュースを見る。18世紀後半の産業革命から工業利用が本格的になり、1970年代に使用が規制され始めたアスベストだが、80年代以降も製造使用されていた。吸引すると約30年ほど経ってから悪性中皮腫などに罹患する原因となる。私の父もこの病気で亡くなっているので、アスベスト関連のニュースは注視せざるを得ないし、関わっている人たちも他人事と思えない。頻繁に使用されていた頃から数十年が経ち、今後さらに被害が増えてくると予想されている。

 

 

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9月29日

朝からクレーシュすみれへ。子どもたちのパワーに圧倒される。子どもたちの出す声は抑圧がないのと同時に遠慮もないので、澄み渡りながら切り込んでくる、するどい青空の中に放り込まれた印象。殺意のない真剣勝負がえんえんと続く、とでも言ったら良いのか。園の中はそんな音響空間。あっという間に数時間が経つ。子ども時代とはかくもエネルギーをまきちらしながら過ぎていくものなのかと驚嘆せざるを得ない。

羊毛クリーニング

9月27日

パソコン上のデータの整理と大量の洗濯物。『バッハ=魂のエヴァゲリスト』読む。生い立ちなどを知るにつけ、肖像画でしか知らなかったバッハが身近に感じられる。

9月28日

午前中クレーシュすみれで羊毛のごみ取り。長野県の羊の毛とのこと。羊の脂や排泄物がからまっているが悪臭というよりは懐かしい匂い。脂はべたべたするよいうよりワックスみたいでペタペタ、つるつるの感触。子どもも含め15人くらいで2時間半くらいで二頭分の羊の毛をクリーニングした。

9月26日

墓参りで武蔵五日市へ。緑が綺麗。午後から律香さんが甲府から国立まで来てくれてパルムグレン2曲練習。生演奏で練習できるのは本当に贅沢。公民館のグランドピアノがなかなか動かなくて館の人に移動を手伝ってもらうなど。その後、一度帰宅して仮眠。律香さんにお借りした『バッハ=魂のエヴァゲリスト』読み始める。

ファスビンダー映画祭2016前半

9月25日

昨日までのファスビンダー映画祭2016前半の余韻にひたった一日。『ファスビンダー、ファスビンダーを語る第2、3巻』の巻末に時系列に沿ったフィルモグラフィーがあり、鑑賞後役立ってくれる。「近親相姦を体験しないと、親と子供のあいだに権力関係が生じるんだよ。(省略)近親相姦がおこると、そうはならないだろ。子供が親と同じ高さに立てることになるからだし、そうなれば権力の問題はもうなくなる。」近親相姦に関するこんなポジティブな見解には初めて触れた。子供の頃から躁鬱病でシュタイナー学校に入れられたいきさつなど興味深い。

ファスビンダーは母親を自分の映画に出演させて対話したり、母親との関係がかなり成熟していると思う。10月の映画祭後半も是非足を運びたい。

2016年、夏から秋へ

6月のコルヴス【親愛なるアルトーさんへ】仙台公演、8月の《福島うぶすなフェス・よみがえりの風》、そして9月10、11日の両日に渡ってのコルヴス東京公演【親愛なるアルトーさんへ】と、それぞれ制作と出演という形で関わらせていただきました。どの公演も、多くの方のご支援、ご協力を得て無事に終えることができ、感謝の念に堪えません。仙台、福島、東京各地でお力添えをいただきました皆さま、ひいては足をお運びくださいました皆々さまに、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

さて、今年は夏らしい風物詩の一つ一つを感じる間もなく、気づけば季節は秋。そんな秋の清浄なる風を肌に感じつつ、またまた楽しい企画がたくさん控えております。

 

▶︎▶︎神田TETOKAで約一ヶ月間行われる画家TOJU【とうじゅ】さんの個展

TOJU solo exhibition   RITUAL AND SHAPE FOR SPACE

2016年10月1日(土)〜23日(日) Tetoka 神田 http://tetoka.jp

toju

フライヤーのTOJUさんの言葉が素敵です。

 

大きな山かなと 思えたが 小さな山

遠い山かと 見れば 近くの山

高い山に 似ていたが 雲だった。

What appeared to be a big mountain turned  out to be a small hill

A seemingly distant mountain turned out to be a nearby hill

What looked like a high mountain was actually a cloud.     TOJU

 

会期中の週末にはTOJUさんと画家・映像作家の石田尚志さん、詩人の暁方ミセイさんとのトークショウ、ポエトリーリーディングが企画されている模様!詳細はこちら

 

▶︎▶︎中野テルプシコール 鯨井謙太郒初ソロ・ダンス公演『灰のオホカミ』

構成・振付・ダンス

鯨井謙太郒

初ソロ・ダンス公演

灰のオホカミ

二〇一六年十一月十一日〈金〉19:30  十二日〈土〉15:00

 

灰ノオホカミ。

トキハナタレル、色。

 

こちらも楽しみな公演です!詳細はこちら

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そして私はクリスマスに向けて友人たちと作品を制作中!

 

それでは皆さまもお元気でお過ごし下さい。

人がバラを好むのは

 

人がバラを好むのは、

バラが、私たちの睡眠中に、

私たちの幼児期の最初の思い出を

受けとってくれるからなのです。

そのことを知らなくてもそうなのです。

 

ルドルフ・シュタイナー『遺された黒板絵』より

 

 

先日、東京調布市の神代植物園を訪れました。

折しもバラの開花時期、所狭しと咲き誇る大輪のバラ、バラ、バラ、、、

 

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連休明けとあってか家族連れの姿は見えず、ほとんどの来園客はシニア層です。

広大なバラのジャングルを背景に、人は童心に帰らざるを得ないのでしょうか。

バラの花が、その前に立つ人の幼い姿を映し出しすスクリーンの役割をしているかのようです。

咲き誇るバラを前にして、人は顔を近づけて香を嗅がずにいられないもの。

嗅覚を鋭敏にして深く息を吸い込むと、人は、何か遠くの記憶がよみがえるような、懐かしいものを見るような表情になるのです。誰もかれもがバラを介して微笑みかわす。その光景は一足先に天国に迷い込んだかのよう…。または天国シーンの映画撮影に迷い込んだか…

 

一度、花が語りかけてきたことがあります。父が亡くなり、火葬場の空きを待つ数日間、遺体とともに過ごした時のことです。

亡くなった後、2日目あたりに遺体の顔が生前以上に生き生きと輝いた時期がありました。不思議と肌がつやつやとあかるく輝いているのです。しかしそれは束の間で、物質に帰り始める「かげり」のようなものが、その頬にあらわれてくるまでにさほど時間はかかりませんでした。

そんな数日間を過ごした後、公演の稽古をしに、ある公民館へ出かけました。稽古を終えて帰るとき、ふと生けてある花の前で足を止めました。その時、花が私の中にスッと入ってきたのです。花がまるで人格をもった存在のように、私に言葉ではない何かを伝えました。私の中に花の存在が移動してきた、とでも言ったらよいのでしょうか。

そしてその時、自分の中のほとんどが「死」で占められ

ていることに気づきました。干からびかけた土に生命の水が流れ込んだような体験でした。

バラを見る時、冒頭にあげたシュタイナーの言葉が、なぞのように思い出されます。

 

 

 

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