2002年からの天使館での学生時代に習った呼吸法。呼気と吸気を極限を超えて引き延ばす、練る、というもの。
吸気の極まりを北極、呼気の極まりを南極とし、細く長く呼吸を保ち、吸いきったところでいくらか止め、吐ききったところでも同様に止める。吸い切る、吐き切るということ、そして止めた呼吸を再開する時の扱いが非常に難しい。
20年くらいやっているが、あらためて発見がある。
呼吸法に関して思うのは、とにかく技術がいるということだ。
技術というと特権的なもののように感じるが、そうではなく、必要に応じた工夫と言ったらいいだろうか。
例えば苦しさを回避するにはどうしたらよいか。動きとイメージ力をつなげるにはどうしたらいいか。それは事細かに教わるより、各自が必要に応じて体験していくべきもの。
個人個人によって、いらない知識、あると邪魔になってしまう知識もある。
苦しさを伴う呼吸法、根気のいる呼吸法は一人でやるのは難しく、ワークショップなどで人とやるほうがしっかりできる。これも人によるけれど。
細く長く呼吸を保つには息が漏れないように隙間を塞ぐ必要がある。このためにどうするかはそれぞれの感覚があるだろう。
それがつかめた時は嬉しいものだ。
また、そのような工夫が比較的なく、ひたすらに自己を解放し、全てをゆだねる呼吸法もある。