アウトロー
トム・クルーズ主演の2014年作、『アウトロー』を観たので感想を書きますね。
超人的なキャラクターを楽しむスター映画
今回観たのは、クリント・イーストウッドの「アウトロー」ではなく、トム・クルーズの方の「アウトロー」です。
主演がトム・クルーズということもあり主人公が超人的な能力の持ち主です。主人公が決して死ぬことがないので安心して見られるのが娯楽映画の良いところですよね。
トム・クルーズ主演作の娯楽大作といえば「ミッション・インポッシブル」シリーズが真っ先に思い浮かびますが、こちらの映画もあまりに出来過ぎな人物を違和感なく演じてくれています。
こだわりのロケーション
監督は「ユージュアル・サスペクツ」の脚本家であり「ミッション:インポッシブル/ ローグ・ネイション」の監督でもあるクリストファー・マッカリー。
ローグ・ネイションはミッション:インポッシブルシリーズの中で最も好きな作品なので期待が高まります。
なんていうこともない田舎街の風景がなぜか印象的。
「ユージュアル・サスペクツ」もそうですが、1950年代っぽいアメリカの建物が多く映るのがなんだかホッとして嬉しい。この監督の映画の中のそういった古き良き時代のアメリカ文化への愛着を感じます。
映画の中に映された街並みも変わっていきます。古い映画にはさらに古い建物が映っているので最近はそれを見るのも映画を見ることの楽しみの一つです。
監督自身のポートレイトを見てもこだわりを感じます。わざと大監督に見えるような作った表情で写っている(ように見える)、いたずら心に好感を持ってしまいます。
「ユージュアル・サスペクツ」を観たときも印象的だったのが、出てくる刑事さんの衣装が1950年代風のシャツでおしゃれなこと。スーツの立ち姿やサスペンダー使いがものすごく決まっています。そんなところもマッカリー監督作の見どころです。
現在公開中の「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」もマッカリー監督とトム・クルーズがタックを組んだ作品なので、ぜひ公開終了前に映画館に足を運ばなければ!
西部劇の面白さ
名優ロバート・デュバルが出てくるあたりから話がグッとおもしろくなり、引き込まれます。。後半の場面設定が妙に西部劇っぽいと思ったらマッカリー監督は西部劇ファンだそう。
ポイント
・「ゴーン・ガール」のロザムンド・パイクが清純派ヒロインを演じている。地味で世間知らずのお嬢様弁護士役で爽やかな魅力を発揮しています。この映画の2年後に「ゴーン・ガール」で大変身を遂げました。
・ ヴェルナー・ヘルツォークが気合の入った得体の知れない捕虜引揚者を怪演。
今回も【TSUTAYA online】で観ました。
『アウトロー』(原題: Jack Reacher)2012年アメリカ映画 監督 クリストファー・マッカリー 出演 トム・クルーズ ラザムンド・パイク ヴェルナー・ヘルツォーク ロバート・デュバル 他