私は一人のときは、お酒をほぼ飲まなかった。酔うと本が読めなくなるので。
飲酒して酩酊する時間など無駄、とさえ思っていた。
しかし、最近は時間と体調が許せば毎日飲むようにしている。
なぜかというと、毎日必ず晩酌をするという友人が言っていたことが気になったからである。
日々、仕事の帰り道に「このお酒にはこのおつまみが合う」などど考えながら買い物をするのが楽しいそうなのだ。
感動した。
これは自分になかった視点だ。
ある一点からの景色を見て、その他を無駄と切り捨てていた自分の未熟さを恥じた。
人間の文化はことごとく芸術なのだ。
しかし自分はけっこうな量を飲んでも酔わない。
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投稿者: izumi noguchi
野口泉
オイリュトミスト
武蔵野美術大学映像学科卒。
2002年より舞踏家笠井叡に師事、オイリュトミーを学ぶ。オイリュトミーシューレ天使館第三期及び舞台活動専門クラスを経て、愛知万博「UZUME」(2005)「高橋悠治演奏「フーガの技法とオイリュトミー」(2008、2010)、「ハヤサスラヒメ」(2012)、「蝶たちのコロナ」(2013、2014)、「毒と劔」(2015) など様々な公演に出演。放射能からいのちを守る山梨ネットワークいのち・むすびばとの共同公演「アシタノクニ」や、仙台・月のピトゥリとの人形劇(正確には”にんぎゃうじゃうるり”)「きつねおくさまの!ごけっこん」(2014)、シュタイナー農法研究会(「種まきカレンダーを読み解く」2014)などを開催。近年はシュタイナー系の幼稚園で幼児教育に関わる。また各地でオイリュトミーワークショップを行う。オイリュトミーに関わるイベントを企画する「レムニスカート」を主宰。 izumi noguchi のすべての投稿を表示