夜の散歩。めっきり人が出歩かなくなった印象。少子高齢化社会を肌身に感じる。
人口減少が進むと空き家が増え夜の闇が深くなる。
窓々の灯りがその部屋の具体物を映し出す。
どんな人がどんな体勢で過ごしているのか。
ふと、この世は灯りが見せる幻燈であるという想いにとらわれた。
指を「パチン!」と鳴らしたら全ての電気が消える。
「welcome to the humanrace!」
今でもまだマッチの火だけで生きられるだろうか。

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投稿者: izumi noguchi
野口泉
オイリュトミスト
武蔵野美術大学映像学科卒。
2002年より舞踏家笠井叡に師事、オイリュトミーを学ぶ。オイリュトミーシューレ天使館第三期及び舞台活動専門クラスを経て、愛知万博「UZUME」(2005)「高橋悠治演奏「フーガの技法とオイリュトミー」(2008、2010)、「ハヤサスラヒメ」(2012)、「蝶たちのコロナ」(2013、2014)、「毒と劔」(2015) など様々な公演に出演。放射能からいのちを守る山梨ネットワークいのち・むすびばとの共同公演「アシタノクニ」や、仙台・月のピトゥリとの人形劇(正確には”にんぎゃうじゃうるり”)「きつねおくさまの!ごけっこん」(2014)、シュタイナー農法研究会(「種まきカレンダーを読み解く」2014)などを開催。近年はシュタイナー系の幼稚園で幼児教育に関わる。また各地でオイリュトミーワークショップを行う。オイリュトミーに関わるイベントを企画する「レムニスカート」を主宰。 izumi noguchi のすべての投稿を表示