Suica導入から今日で17年

Suica導入から17年

2001年11月18日にSuicaのサービスは開始されました。今からすると信じられない光景ですが、まだ小さな駅では入り口で切符を切ってくれる駅員さんがいました。冬など寒い時期には駅員さんの吐く息も白く「いってらっしゃい。」「おかえりなさい。」と声をかけてくれることも珍しくありませんでした。

導入後しばらくはSuicaを使い始める人と切符を使う人が混合していました。

私も行動履歴が残ることに違和感を感じてSuicaをしばらく使いませんでしたが、そ2010年頃にはSuicaを利用していないと不便なことも多くなりSuica使用がだんだん増えていきました。2018年現在、Suica利用は私の中でも完全に定着し、電子マネーとして利用することも多くなりました。

iPhoneは日本発売11年目

さて、iPhoneはというと初代機種の発売が2007年6月29日。2011年以降の数年間で日本人のスマートフォンの保有率は60%ほどまで上昇。20~30代では90%以上の保有率となっています。

これは毎日の通勤での光景で納得ですね。

2008年頃はiPhoneが『2001年宇宙の旅』のモノリスに見えたものでした。たった10年ほどの間でここまで多くの人が使いこなしているのは本当に驚きです。

Suica導入から17年、iPhone初代発売から10年が経過

携帯電話以外のwi-fiなどの契約も含めると日本の人口比で181%の契約率。一人がほぼ一台以上のモバイル機器を契約していることになります。

携帯電話の移動データの蓄積から興味深い分析も出ています。

東京の都心5区への通勤者の多く住む上位50駅

携帯電話の電波を追って、最も滞在時間が長い場所を自宅、次に長い場所を職場として出された統計だということです。このデータを見て、私自身、機器に不具合が起こった時以外は携帯電話の電源を切ることは稀であることに気付かされました。ちょっとした動作なのですが、就寝時さえ電波を切ることは億劫になってしまっています。

このような解析が可能になったのも17年のデータの収集実績の成果なのでしょう。すごい時代になりました。

これから

ついこの間、トヨタとソフトバンクが新しい移動手段に関するサービスで業務提携することがニュースになりました。

自動運転には実際に人を乗せて車道を走る車に関する技術と、膨大なデータ処理技術の両方が必要ということですね。正確に自分の位置情報を把握しておくことが安全な自動走行に必要不可欠です。

マイクロチップの人体埋め込みも新しいサービスとして注目されています。現在はデジタル決済などが主だった機能ですが、近い将来自分の体調を平均的に保つ医療機能が付加されるかもしれません。

免疫系を監視し、病気になりにくい身体が実現。健康監視チェッカー商品を比較的安価な値段で自分の体にインストールし、飛躍的に寿命が伸び医療費は低くなる。しかし、本来の自分の「対処力」、元々持っている消化力だとか、抗菌作用だとかは自ずと退化していかざるを得ないでしょう。

また、AIの台頭により人間の仕事が減り健康で長生きできるとしたら、今、会社に行っている時間を何に使うでしょうか。

様々な面で、義務でなく自由意志で行動していくことが増えそうです。

 

投稿者: izumi noguchi

野口泉 オイリュトミスト 武蔵野美術大学映像学科卒。 2002年より舞踏家笠井叡に師事、オイリュトミーを学ぶ。オイリュトミーシューレ天使館第三期及び舞台活動専門クラスを経て、愛知万博「UZUME」(2005)「高橋悠治演奏「フーガの技法とオイリュトミー」(2008、2010)、「ハヤサスラヒメ」(2012)、「蝶たちのコロナ」(2013、2014)、「毒と劔」(2015) など様々な公演に出演。放射能からいのちを守る山梨ネットワークいのち・むすびばとの共同公演「アシタノクニ」や、仙台・月のピトゥリとの人形劇(正確には”にんぎゃうじゃうるり”)「きつねおくさまの!ごけっこん」(2014)、シュタイナー農法研究会(「種まきカレンダーを読み解く」2014)などを開催。近年はシュタイナー系の幼稚園で幼児教育に関わる。また各地でオイリュトミーワークショップを行う。オイリュトミーに関わるイベントを企画する「レムニスカート」を主宰。

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