エポック授業

10月23日

7月から、天使館オイリュトミーシューレで受け持っていた音楽オイリュトミーのエポック授業が終わった。テーマはリズム。

授業をするにあたり、音楽史におけるリズムの起源を遡ってみると、18世紀末に音楽の起源を考察した思想家はいたようである。

しかし、私が知りたいのは、せめて紀元前5000年ほどは昔に奏でられていた音楽についてなのである。もちろん、そんなことが載っている本はない。

結局「リズム」というものがなんなのかは、自分にとっては音楽史の問題ではなく、人間と天体、宇宙の進化にまつわる問題なのである。朝起きて夜寝る、それすら一番みぢかなリズムであるといえよう。それがわかっただけでも今回の経験は大きな収穫であった。

授業においては、現存する最古の楽譜と言われるネウマ譜から、バロック、古典派、ロマン派の作曲家までを時系列に沿って取り上げた。ピアニストの橋本さんには、音楽史の面でも多大なる協力をいただき、感謝の念に堪えない。そしてこれからも5期生のみなさんの成長を見守っていきたいと思う。

投稿者: izumi noguchi

野口泉 オイリュトミスト 武蔵野美術大学映像学科卒。 2002年より舞踏家笠井叡に師事、オイリュトミーを学ぶ。オイリュトミーシューレ天使館第三期及び舞台活動専門クラスを経て、愛知万博「UZUME」(2005)「高橋悠治演奏「フーガの技法とオイリュトミー」(2008、2010)、「ハヤサスラヒメ」(2012)、「蝶たちのコロナ」(2013、2014)、「毒と劔」(2015) など様々な公演に出演。放射能からいのちを守る山梨ネットワークいのち・むすびばとの共同公演「アシタノクニ」や、仙台・月のピトゥリとの人形劇(正確には”にんぎゃうじゃうるり”)「きつねおくさまの!ごけっこん」(2014)、シュタイナー農法研究会(「種まきカレンダーを読み解く」2014)などを開催。近年はシュタイナー系の幼稚園で幼児教育に関わる。また各地でオイリュトミーワークショップを行う。オイリュトミーに関わるイベントを企画する「レムニスカート」を主宰。

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