アーカーシャのうた〈仙台公演〉

アーカーシャのうた
鯨井巖 著『一学徒兵の北部沖縄戦回想録』〈仙台公演〉

Akashic Song
“Memoirs of a student soldier of the Northern Okinawa Battle”
by Iwao Kujirai

2019年に東京神楽坂のセッションハウスで初演の今作品を仙台で再演の運びとなりました。私にとっても思い入れのある作品です。ぜひご高覧頂けますと幸いです。

稽古をしていてこの公演は「音と言葉」が主役なのだと感じます。音と言葉は手向けでもあるのだと思います。墓前で音と言葉を手向けるように。炎と煙を手向けるように。
私は規則正しく生活し体調を整え振り付けを繰り返し稽古するのみです。ぜひご高覧下さい。語りと音楽の凄さを体験して頂きたいと思います。

身体の細胞には記憶が刻まれている。
それは遠い昔話ではなく、幾世の身体をまたぎ、いまも生きている現在形の歴史だ。
1945年、二十二歳で北部沖縄戦を体験した祖父・鯨井巖の回想録を辿っていくうちに、私の血のなかを流れる何かが、語りかけてくるのを感じた。
この血のなかを経巡っている細胞記憶。
その細胞を震わす声を、まだ決着のついていない、私たちの宿命に向けて、踊ろう。
(公演チラシより)

2021年3月7日(日)18:00開演
エル・パーク仙台スタジオホール

構成・演出・振付・ダンス
鯨井謙太郒

オイリュトミー
野口泉

語り
定方まこと

音楽監督
堅田優衣

合唱
Noema Noesis ensemble

三線
鯨井絵里加(特別出演)

ポスト・トーク

ゲスト 三浦宏之(M-laboratory主宰 / Works-M

アートディレクター)

舞台監督|高橋克也(有)舞台監督工房

照明|佐藤新(株)東北共立

衣裳|富永美夏

記録撮影|zeropoint

宣伝美術|C.R.O.W design lab.

主催 KENTARO KUJIRAI コンペイトウ
共催 月のピトゥリ

制作 mondenkind

制作協力 Works-M / zeropoint
助成 公益財団法人仙台市市民文化事業団

料金【全席指定】

一般前売3,500円

U-23割2,000円

小・中学生1,500円

当日+500円

〈ご予約・お問い合わせ〉

moendenkind

Mail:sendai.mondenkind@gmail.com

・初演|「ダンスブリッジ 2019」神楽坂セッションハウス 2019.9.21-22

◆新型コロナウィルス感染症拡大の防止対策について

公演会場における感染症対策及びご来場いただくお客様へのお願いについては、劇場・関係機関より示されるガイドラインに基づき、最新の情報収集に努め適切に対応して参ります。また今後の状況により、公演の開催形態に変更が生じることもございます。ご来場前に、公式SNSまたはお電話にてご確認下さい。

道に迷ったら

散歩の途中で道に迷うことがある。

スマートフォンで地図アプリを開くのも良いが、そんな時は人を選んでついて行くのが好きだ。

とりあえず目的を持って歩いている人は何らかの目的地に到達するはずで、その人の後を追っていけば自分も何らかのはっきりとした場所へ辿り着ける。

背広を着て書類カバンを下げた人が夕方の五時過ぎに早足で歩いていたら、行き先は駅だから安心してついて行けば良い。

駅へ着いたら背中にそっと「道案内をありがとう」と言い、別の道を行く。

こうして私は知らない土地で最寄駅への独創的な抜け道を知ったことが何度もある。

目的を持たずに歩いていると周囲の人を不安にさせてしまうかもしれないとの懸念から、何らかの目的地を目指しているようなふりをしながら歩く。
目的が途中からできることもある。


多くの人は目的地を定めた歩きをしている。
だから安心して人の後をつけて行っても大丈夫なのである。