「肉体をどんなにマシンガンでブツブツにしたとしても」

先日の甲府でのワークショップと世田谷美術館のイベントの準備で時間が取れず、購読しているメーリングリストなどをなかなか開けずにいた。

昨日、やっと3月3日付の「テネモス通信vol.37」を開いたところ、3月1日に飯島秀行先生が死去されたことを知った。

 以前の同mlにて、飯島先生が、2月の末に無料で連日講義をされるという情報は知っており、ただ事ではない空気を感じていた。聴きに行きたい気持ちでいたが調整できずに叶わなかったのが残念でならない。

2月29日まで講演をされて、3月1日に亡くなられたというのは言葉を失う。

人間の寿命は自分の意思で決めるものだ、と先生が仰っていたその通りに体現された。「自分が治ることが目的ではない、医者の意識を変えることが目的だ、と自我ではなく全我を通された」とのこと。そのような気持ちで病院に通う人がいたということに驚く。自分はどうだろう。

「この世に抹殺できるものは1ミリもない。こわすことができるのは有限性の世界だけ。肉体をどんなにマシンガンでブツブツにしたとしても無限性の世界は1ミリもこわれない。」

先生のたくさんの言葉が自分を支えてきてくれたと思う。

投稿者: izumi noguchi

野口泉 オイリュトミスト 武蔵野美術大学映像学科卒。 2002年より舞踏家笠井叡に師事、オイリュトミーを学ぶ。オイリュトミーシューレ天使館第三期及び舞台活動専門クラスを経て、愛知万博「UZUME」(2005)「高橋悠治演奏「フーガの技法とオイリュトミー」(2008、2010)、「ハヤサスラヒメ」(2012)、「蝶たちのコロナ」(2013、2014)、「毒と劔」(2015) など様々な公演に出演。放射能からいのちを守る山梨ネットワークいのち・むすびばとの共同公演「アシタノクニ」や、仙台・月のピトゥリとの人形劇(正確には”にんぎゃうじゃうるり”)「きつねおくさまの!ごけっこん」(2014)、シュタイナー農法研究会(「種まきカレンダーを読み解く」2014)などを開催。近年はシュタイナー系の幼稚園で幼児教育に関わる。また各地でオイリュトミーワークショップを行う。オイリュトミーに関わるイベントを企画する「レムニスカート」を主宰。

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