俗から聖へ ソウル歌手の壮絶な人生

Spotifyで音楽を聞いていた時に流れてきたアル・グリーンの歌声に魅了された。温かみと孤独さ、怖い世界で生きているにもかかわらず甥っ子には優しいおじさん的な包容力のある歌声。やっぱりソウルっていいよなー。

そんなアル・グリーンの曲が使われているということを吉岡正晴のソウル・サーチンで知り、早速『セックス・アンド・ザ・シティ』映画版を見てみる。

映画は10分に1回は泣かせる仕掛けがあり、やはりテレビドラマのモンスターヒット作品は映画になってもこういうところは流石です。

主人公キャリーが着こなす変な服がいちいち楽しく、大好きな映画『ドリームガールズ』のジェニファー・ハドソンが良い役で出ているのも嬉しい点。

彼女のフラットな表情を見ていると何かそれだけで感動してしまう。アル・グリーンの「傷心の日々(How Can You Mend A Broken Heart)」が流れる場面も涙なしには見られない。あと意外に145分の大作なので気になる人は時間がある時に見ましょう。

ちなみにアル・グリーンは映画『パルプ・フィクション』でも使われていた曲があります。ボクサーのブッチがギャングのボスに八百長試合を持ちかけられる場面でアンダーグラウンドな雰囲気を醸し出すのに一役買っています。

さてアル・グリーンは彼女に熱々のポレンタを投げかけられて大怪我をした上に、その彼女は拳銃自殺をしてしまうという経験から牧師に転向したということです。鈴木創さんのポップの世紀にとても興味深い記事が載っています。

皆様の日常が愛にあふれ楽しいものでありますように!