時間の余ってる人にしかおすすめしないけど本作、とても幻想的で味わい深い作品です。
とにかく暗く、おぞましく、切ない、子供の頃の不安や恐怖を描ききっています。
これを読んでいる間はとにかく悪夢を見続けました。
冒頭から決闘により鼻を失った天文学者ティコ・ブラーエへのオマージュが織り込まれており、デンマーク生まれで自身も孤児であったという著者への想像力をかき立てられる。
子供時代の孤独をここまでの幻想小説として完成させた本作には感嘆せざるを得ない。
ぜひ気長に読んでほしい良作。しかし人を選ぶかも。。。