晩酌

私は一人のときは、お酒をほぼ飲まなかった。酔うと本が読めなくなるので。

飲酒して酩酊する時間など無駄、とさえ思っていた。

しかし、最近は時間と体調が許せば毎日飲むようにしている。

なぜかというと、毎日必ず晩酌をするという友人が言っていたことが気になったからである。

日々、仕事の帰り道に「このお酒にはこのおつまみが合う」などど考えながら買い物をするのが楽しいそうなのだ。

感動した。

これは自分になかった視点だ。

ある一点からの景色を見て、その他を無駄と切り捨てていた自分の未熟さを恥じた。

人間の文化はことごとく芸術なのだ。

しかし自分はけっこうな量を飲んでも酔わない。