寝ている間の体がどうなっているのか。
不思議に思うことがある。
夢遊病とかの話ではなく、
時々、朝方に具合が悪くて目覚めることがある。
例えば、胃が痛いとか、頭が痛いとか。
ふと目覚めた時に、
あ、「これは今日は具合が悪いな」と思うのである。
その時に時計を見ると六時。
ふたたび気を失うように眠る。
そして次に目覚めた時には、気分も体調も最高だったりする。
それが、時計を見ると六時五分だったりするのである。
どう考えても五分の体感時間ではない。
ぐっすり三時間くらい眠ったような感覚なのである。
そんな時に思い出すのは蝶のことだ。
蝶がさなぎになる時、イモムシの体はさなぎの内側で一度どろどろに溶解するらしい。
ぐっすり眠っている五分間に、
私の内部も同様に溶解し、
カオスの状態から再構成されているような気がしている。
そんな風に想像しなければ説明できないような五分間なのである。
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投稿者: izumi noguchi
野口泉
オイリュトミスト
武蔵野美術大学映像学科卒。
2002年より舞踏家笠井叡に師事、オイリュトミーを学ぶ。オイリュトミーシューレ天使館第三期及び舞台活動専門クラスを経て、愛知万博「UZUME」(2005)「高橋悠治演奏「フーガの技法とオイリュトミー」(2008、2010)、「ハヤサスラヒメ」(2012)、「蝶たちのコロナ」(2013、2014)、「毒と劔」(2015) など様々な公演に出演。放射能からいのちを守る山梨ネットワークいのち・むすびばとの共同公演「アシタノクニ」や、仙台・月のピトゥリとの人形劇(正確には”にんぎゃうじゃうるり”)「きつねおくさまの!ごけっこん」(2014)、シュタイナー農法研究会(「種まきカレンダーを読み解く」2014)などを開催。近年はシュタイナー系の幼稚園で幼児教育に関わる。また各地でオイリュトミーワークショップを行う。オイリュトミーに関わるイベントを企画する「レムニスカート」を主宰。 izumi noguchi のすべての投稿を表示